• "駒ヶ根市"(/)
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  1. 長野市議会 1990-03-01
    03月13日-03号


    取得元: 長野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-19
    平成 2年  3月 定例会平成二年三月十三日(火曜日) 出席議員(四十二名)  第一番      北野隆雅君      第二十四番    原田誠之君  第二番      戸津在雄君      第二十五番    山本和男君  第三番      根岸元宏君      第二十六番    三井経光君  第四番      平瀬忠義君      第二十七番    甲田孝雄君  第五番      伊藤治通君      第二十八番    近藤秀勝君  第六番      高橋宏君       第二十九番    越野要君  第七番      小池例君       第三十番     加藤一雄君  第九番      金井六郎君      第三十一番    中沢正美君  第十番      竹内平一郎君     第三十二番    今井良雄君  第十一番     小山岑晴君      第三十三番    戸谷春実君  第十二番     轟正満君       第三十四番    小山章夫君  第十三番     町田伍一郎君     第三十五番    入山路子君  第十四番     玉井孝雄君      第三十六番    山岸勉君  第十五番     若林佐一郎君     第三十七番    市川昇君  第十六番     柳沢正恵君      第三十八番    大井友夫君  第十七番     藤沢敏明君      第三十九番    竹内久幸君  第十八番     青木誠君       第四十番     内山国男君  第十九番     村田武君       第四十一番    和田伴義君  第二十番     高川秀雄君      第四十二番    宮崎一君  第二十一番    笠原隆一君      第四十三番    三上孝一郎君  第二十三番    野々村博美君     第四十四番    松木茂盛君 欠席議員(二名)  第八番      高野久夫君  第二十二番    中島邦雄君 説明のため会議に出席した理事者  市長       塚田佐君       建設部長     小林宏君  助役       山岸勲君       都市開発部長   内田将夫君  収入役      岡村修君       オリンピック   山口純一君  教育長      奥村秀雄君      準備事務局長  公営企業管理者  峯村富太君      職員研修所長   関口仁君  総務部長     夏目貞美君      市街地整備    宮沢信雄君  企画調整部長   丸山義仁君      事務局長  財政部長     奥元護君       水道部長     池田正一君  生活部長     井上脩君       下水道部長    滝沢繁君  福祉部長     神林銀次郎君     消防局長     冨岡豊治君  環境部長     小島武彦君      教育次長     久保田隆次君  農林部長     青木友雄君      教育次長     新井好仁君  商工部長     戸津幸雄君 職務のため会議に出席した事務局職員  事務局長     宮崎嘉津夫君     主査       北原昇君  事務局次長    荒井健吉君      主事       小川一彦君  兼総務課長               総務課長補佐   滝沢宏雄君  議事課長     若林実君       調査係長     小柳重信君  議事課主幹兼   江守毅行君      主事       柄澤顕司君  課長補佐                主事       山田尚伸君  議事係長     中澤潤一君      議事日程一 一般質問(個人)   午前十時 開議 ○議長(山岸勉君) ただ今のところ、本日の出席議員数は三十九名であります。よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の欠席通告議員は、八番高野久夫君、二十二番中島邦雄君の二名であります。 去る九日に引き続き、市行政事務一般に関する質問を継続いたします。 発言の通告がありますので、順次質問を許します。 三十番加藤一雄君    (三十番 加藤一雄君 登壇) ◆三十番(加藤一雄君) 三十番加藤一雄でございます。 私は、公明党長野市議団を代表し、市行政事務一般につき、市長並びに関係部長に御質問いたします。簡潔にして、明快なる御答弁をお願いいたします。 さて、塚田市長は昨年十月、二期目の市長選に出馬され、冬季オリンピック招致に反対する対立候補と戦われ、見事十万票を超える得票で、圧倒的勝利を得られたことに対し、改めて心よりお祝いを申し上げる次第であります。大多数の市民の信任を受けられた市長は、過去四年間の数々の実績はもとより、高潔にして円満なる人柄、行動力、そして抜群の政治感覚のよさは万人が認めており、政治家として卓越しております。 私ども、公明党長野市議団は、塚田市長を推薦申し上げた立場から、議会活動においては、是々非々を守りながら、市長の与党的立場で今後とも御支援を申し上げる所存でありますので、よろしくお願いを申し上げます。何事も大事業をなそうとするときは、多少の反対はつきものであります。どうか市長さんは、自信を持たれて、立てた目標を目指し、大いに御奮闘されますことを御期待を申しながら、質問に移ります。 初めに、平成二年度予算編成についてお尋ねいたします。公明党長野市議団は、昨年十二月十四日、平成二年度予算編成に当たり、塚田市長に八項、二百五十六件にわたる予算要望書を提出したところであります。 そこで、基本的な姿勢として、国においては、消費税廃止かあるいは見直しを図っていくのか。混とんとした状況下にあり、税制改革を初めとする財政再建は極めて困難な道程にあると言わざるを得ないのであります。このような中で、当市における財政見通しは、歳入面においては市税の伸びの鈍化、地方交付税の落ち込みを初めとする国庫支出金の大幅な削減が予想されるわけであります。 また、歳出面では、冬季オリンピックの市民一丸となっての招致運動が必要とされ、加えて人件費、扶助費、公債費等の義務的経費の増や、当然増の経費が大きく見込まれる状況にあります。私どもは、予算編成に当たり、事務事業の見直しを初めとする経費の節減に努め、消費税実施に伴う市民の不安解消と、生活防衛のための生活環境の整備、市民の福祉の拡充、豊かな暮らしと健康を守るための施策を積極的に推進することを念頭において、予算編成作業をされるよう強く要望したところでありますが、ここに一般会計八百四十六億一千万円、前年度比八・五%増と計上されたわけでありますが、新年度予算案に具体的にどのように取り組まれたのか。また、最も重点とされた点は何か。市長に、その基本的姿勢についてお尋ねをいたします。 次に、当面する重点施策について要望いたしました項目の中で、四点に絞ってお尋ねをいたします。 まず、総合交通体系の整備についてでありますが、オリンピック関連道路と併せ、中央高速道長野線の工事も順調に進んでおりますが、それに伴う新川中島橋、新裾花橋、新長野大橋、千曲大橋の早期着工を望むところでありますが、県、国への対応と、その見通しについてお尋ねをいたします。 次に、産業と観光の振興を図り、経済の活性化促進については、特に工業団地造成を図り、各種企業を誘致し、若者、高齢者、また婦人の雇用拡大については、緊急を要するものと考えますが、その取組についてお尋ねをいたします。 三点目に、教育文化の振興を目指してのところでは、市民要望の多い、四年制の総合大学、並びに県立看護大学の誘致の促進について要望したところでありますが、現時点における対応と、将来の見通しについてお尋ねをいたします。 四点目に、市民への行政サービスの向上について要望いたします。土曜閉庁に伴う休日相談窓口の体制の確立でありますが、当市も時代の流れに沿って、本年五月より土曜閉庁に踏み切ることになりました。そこで、市民への徹底と、それに対する理解と協力について、またサービスの低下にならない親切な行政を貫くためにどのような対策を立てておられるかお尋ねをいたします。 以上、諸問題につき市長並びに関係部長にお伺いいたします。 次に、冬季五輪立候補届の提出と今後の決意についてお伺いをいたします。 市長は、一九九八年冬季オリンピック招致のため、IOCに対し、正式な立候補届ともいうべきJOCの招請状の提出に同行され、開催立候補の都市の市長として、正式に文書をもって立候補の届け出一番乗りでされたことは、御同慶に堪えません。伝え聞くところによりますと、三月一日の締切日までに、予想されたほかの五都市も立候補の手続をされたということでありますが、スイス・ローザンヌのIOC本部で、サマランチ会長に会われた実感をお話しいただき、市長の決意を改めてお伺いするとともに、サマランチ会長の応答ぶりを通して、世界の状況と申しますか、そんな感触をお聞かせいただきたいと存じます。 次に、オリンピック関係施設の整備についてお尋ねをいたします。 当初、招致のための具体的な施設計画の基本的な考えといたしまして、施設の後利用としては、市民の社会教育、社会体育施設として活用すること、また道路は既に線引きが済んでいる都市計画路線の利用ということで、当市の基本的な街づくりの中でオリンピックを開催するということでスタートし、これに向けて準備が進められていると思いますが、そのため、現在具体的にどのような計画で進められているか。また競技会場、選手村等、予定している地域の下水道問題はどうか。用地の先行取得の問題を含めて、基本的な考えをお伺いいたします。 次に、冬季五輪招致を成功させるために、当面の課題について御提言を申し上げます。 長野冬季五輪は、スポーツを通じて、世界平和の建設に貢献するものであり、特に自然との調和を求めて、自然保護に十分配慮した施策、施設整備を進めることが必要であるとの、長野県自然保護連盟の提言を受け、招致委員会は、自然保護専門委員会を設け、慎重にしかも真剣に岩菅山の滑降コースについて討議を重ねられ、当初案を修正して、決定されたわけであります。そして本年一月二十二日、自然保護専門委員会は、岩菅コース支持多数、五項目の環境保全の留意点、指摘の最終報告書を提出し、一月二十六日、招致委員会実行委員会は、岩菅コースを正式に決定したわけであります。 報告書を見ますと、これが決定までの各専門委員の皆さんの御意見の中に、一つ、仮に岩菅山変更計画案をとって、県岩菅山自然環境調査委員会が付託した十一項目の条件がクリアしたとしても、高標、高地を含む新設である以上、自然環境に大きな影響を与えることは避けられないとか、また、IOCは、自然破壊への批判がある限り、オリンピックは開催できない立場に立っている。岩菅開発は、いかなる条件を付けても、大きな自然破壊になる。これは地球環境問題が深刻化している時代に反する行為であり、オリンピックの平和の精神を汚すものである、というような反対意見も出たようであります。 しかし一方、岩菅山の地元地権者である財団法人和合会の佐藤理事長さんは、インタビューで次のようにコメントをしております。「変更案は山頂を避け、コースもコンパクトにまとめており、影響は少ないと考える。自然破壊を考えれば、ベストではないが、ベターな案だ。自然保護団体はいろいろ言うが、志賀高原は我々地権者に財産権があるのだから、他人の土地に口出しをするのにもおのずと限界があると思う。」と申しているのであります。 しかし、誠に残念なことに、正式決定後の今日も、一部自然保護団体の皆さんは、反対運動を全国的に広めており、また集会等をもっているようであります。 そこで今後の課題といたしまして、一つ、官民一体のより一層の運動の具体的展開といたしまして、特に自然保護団体への皆さんの理解を深める集会の積極的な開催とPRの展開、及び対話集会の開催が必要と思われるわけであります。 次に、県・市招致議員連盟の連絡強化等々が当面の課題として、招致運動と同時並行して進めていかなければならない問題点と思われますが、今後どのように取り組まれていかれるか、その御決意をお伺いしたいのであります。 次に、産業廃棄物処理場建設と、プレス工場等中間処理施設の建替えについてお伺いいたします。 山紫水明の信州の沢や谷が、今、次々に産業廃棄物の捨て場のターゲットにされております。全国的に捨て場が足りず、特に首都圏はパンク状態であり、水が汚れる不安から、住民の反対が相次ぎ、産業の静脈と言われる産廃の捨て場を求めて、県境も越えて移動する中で、住民が安心できる処理方法、受け入れ秩序づくりが求められている昨今、産業廃棄物処理問題が大きく社会問題としてクローズアップされているところであります。 この産廃問題につきましては、昨年の十二月定例会にて、高川議員が取り上げ、御指摘があったように、千葉市の生ごみが青森県に運ばれて、大量に投棄されたという報道もされているわけであります。また、当市においては、国道一九号線沿いの安茂里地籍において、昭和六十年ごろより、M業者が建設廃材の焼却を行っており、最近は悪臭のある黒い煙が漂い、地域住民から苦情が続出しております。 このような状況を見るにつけ、現在、産廃の処理方法は排出業者による自家処理が大部分でありますが、その自家処理も既に限界に達しており、行政の避けて通れないところまできていると思うのであります。 そこで何点か提言を交え、御質問をいたします。 初めに、産業廃棄物については、県の指導、監督の下に、その処理がなされるわけでありますが、当市といたしましても、今後大いに県に働きかけ、その処理計画の中で、処理施設の設置を考えていかなければならないと思いますが、いかがでありましょうか。 また、将来的な考え方として、第三セクターによる大規模な処理施設の建設を御提案申し上げるわけであります。例えば、県、市、民間が一体となって、すべての産業廃棄物の処理に関する専門の研究機関を組織し、その機関が中心になって処理施設を建設を行うということはいかがでありましょう。 さらに当市のプレス工場も耐用年数が過ぎているようでありまして、破砕処理施設等中間処理施設の建替えが迫られているわけであります。併せてお伺いをいたします。 次に、公的医療施設の建設答申と今後の課題についてお伺いをいたします。 昭和六十二年五月に市長から諮問を受けた長野市公的医療施設建設審議会は、去る三月五日、約三年にわたり熱心に、しかも慎重に審議を重ね、答申が出されました。その主な内容については既に新聞発表のとおりであります。今後は、この答申を十分尊重する中で、基本構想策定委員会で、経営主体の確立、基本構想並びに実施計画の策定等、随時計画を進められ、三十四万市民の期待にこたえられる立派な市民病院が建設できますことを御期待を申し上げる次第であります。 そこで今後の課題につきまして、御提言申し上げます。 それは答申の際、附帯事項として、審議会会長より口頭で申出がされました。将来、市民病院の隣接地に看護大学、老人医療等の中間施設、いわゆる福祉医療施設の建設も併せてお願いいたしたわけでありまして、これらの施設の建設、さらに富竹地籍の地理的条件を考えますと、車社会の中で、当然駐車場等も必要になってまいりますので、現在購入予定の約一万四千坪の土地では既に狭あいになることは目に見えております。 また、病院自体を考えましても、将来は六百病床規模の総合病院を建設という答申でありますので、これから年々土地代の値上がりが予想される中で、早めに土地の購入をする必要があろうかと存じます。したがいまして、後顧に憂いを残さないためにも、当初の購入予定の約二万五千坪の用地買収を引き続き進められることが賢明かと存じますが、市長の御所見をお伺いいたします。 最後に、その他で、長野市飯綱高原の自然保護及び調和ある整備に関する要綱の見直しについて御質問いたします。 この要綱は、平成二年二月一日より施行されて、約一か月を経過いたしましたが、施行以来本日まで、一つ、要綱作成上の過程の問題、二つ、ゾーンの設定の問題。三つ目に、地権者の利害関係、四つ目に、建ぺい率の問題等々、各方面からいろいろと問題が出きておるようであります。関係市民から、当要綱に対し、抗議が寄せられているようでありますけれども、そこで、自然探勝ゾーン並びに農業体験ゾーンにおいては、別荘、住宅の建設、及び開発についても、一ヘクタール以下については、認めてもよいのではないかという要望が出されておるわけであります。 私は、飯綱高原の乱開発を防ぎ、自然環境を守る意味から、当要綱のゾーン設定を、原則的には賛成でありますけれども、いろいろと意見がありますので、この際、一部手直しか、あるいは見直しをする必要があろうかと存じますが、市長の御見解をお伺いいたします。 以上で質問を終わります。 ○議長(山岸勉君) 市長塚田君    (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 公明党加藤議員にお答え申し上げます。 大変激励をいただき、恐縮いたしましておりますが、今後ともよろしく御指導のほどお願いいたします。 平成二年度予算編成についての私の基本的姿勢と重点施策についてお答え申し上げますが、財政的には、御指摘のように歳入の、税収の見積りを的確にいたしまして、歳出についてはスクラップ・アンド・ビルドの精神で、将来に向かっての必要な事業を予算措置いたしたわけでございまして、健全財政を堅持するという方針で予算を編成いたした次第でございます。 特に、市政につきましては、市民の皆様の身近な市政に対する御要望、様々なお考えがあるわけでございますので、市民の皆さんの御要望をよくお聞きをいたしまして、かつ二十一世紀をにらんで、大きな事業も将来のために進めていかなければいけない、こういう将来にわたっての事業を強力に進めながら、身近な市政についての問題をきめ細かく配慮して市政を行っていく。人間尊重の立場で、市民の皆さんの福祉を願いながら、市政を常に考えながら予算を編成した次第でございます。 ですから市民要望、また、長期計画の長野市の第二次総合基本計画、また、私の公約の三本の柱といたしまして、積極的な予算を編成して、当市では、初めて八百億円台に乗る、八百四十六億一千万円の予算となった次第でございます。その中で、特に重点的にいたしてまいりましたのは、国際化は二十一世紀へ向かって着実に進んでおるわけでございまして、ますます市民の皆さんの福祉、平和というものが、我々の日常生活の中で一番大事な要素でございますので、そういう意味で国際平和都市をにらみながら、冬季オリンピック招致も大きな長野市の主役、そしてまた本市の将来にわたっての大きな起爆剤になるとこのように確信をしておりますので、冬季オリンピック招致を中心に、国際平和都市づくりための予算を積極的に配慮した次第でございます。 二つ目には、高速交通網整備、今一番望まれておるところでございまして、高速道平成四年度の開通目前でございますし、また新幹線の長野までの本格新幹線早期着工、これも今年が山場でございます。そういう高速交通網の整備を進めながら、都市基盤整備、特に市民の皆さんの御要望の強い生活道路や渋滞道路の解消、そして公園とか下水道、都市基盤の整備に積極的に予算を配慮いたしまして、住みよい快適な近代都市を目指して、重点的に予算措置をいたした次第でございます。 三つ目には、やはり生活をしていくには、ゆとりと潤い、お互いにゆとりと潤いを持ちながら、快適な環境の住みよい長野市をつくっていきたい。そういう意味から、不燃物の最終処分場の建設につきましても、昨年から今年にかけまして、約三十億でございますが、今年の予算の中では約二十億、予算措置をいたしまして、完成させるわけでございますが、いろいろな問題を解決して、住みよい、快適な環境都市を、良好な環境都市をつくってまいりたいと考えております。 四つ目には、長寿時代にふさわしい健康福祉の都市づくりを進めておりまして、御質問にもございました、市民の皆さんの健康の拠点としての市民病院の建設事業、答申も頂きまして、いよいよ建設に向かっての準備を進めていきたい。そういうことで積極的な予算にしてあります。 福祉については、特に高齢化時代を支える在宅福祉を充実していくという基本方針の下に、国の十か年戦略も積極的に受け入れまして、予算を充実いたしまして、各事業を進めていく予定でございます。 また、生涯学習時代を各年代に応じて、市民の皆さんみんなが生涯学習、あるいはスポーツに取り組めるようなそういう都市づくり、そして子供たちが健やかに伸びるような、そういう教育文化の街づくりを積極的に進めていきたいと思っております。そして若者が雇用できる、また、高齢者の皆さんも生きがいを持って働ける農業、商工業の活性化を通じて、県都としての役割を担いつつ、広域的な中心の中核都市づくりを目指して、予算を積極的に計上して、予算案といたしたという次第でございますので、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 公明党からの予算要望も十分尊重してまいった次第でございます。 続きまして、冬季五輪立候補の届出や、今後の決意についてお答えを申し上げる次第でございますが、長野市が一番真っ先、スイスのIOC本部へ、サマランチ会長に直接立候補届を提出することができた次第でございます。猪谷IOC理事にお願いをいたしまして、穂積JOCの理事、また、当時の外務省の塩口文化第二課長に御一緒いただきまして、それぞれのJOCの書類、そしてまた海部総理大臣長野冬季オリンピックの支持書、それと私、開催都市の市長としての書類と、サマランチ会長に直接お渡しすることができたわけでございますが、サマランチ会長さんには、時々私もお行き会いをしておりますもので、非常にアットホームな雰囲気の中で、非常に歓迎をしていただいて、届出のセレモニーをすることができた次第でございます。 私からは、立候補届をお見せをいたしまして、是非招致を実現したいということで、お願いいたしまして、サマランチ会長からは、東京オリンピック札幌オリンピックは大成功で、日本でやるオリンピックは運営とか、それから設備、施設、そういう面では何の心配もない。あとはもう市民、県民の皆さん、日本国民の皆さんの熱意であるので、来年のバーミンガムでの幸運を祈っておると。こういう大変ありがたい、好意的なお言葉を頂きまして、セレモニーは終了いたしまして、その後、私も、「ここは初めてか」と聞かれましたので、「ええ、初めてでございます」ということを申し上げたら、「それでは案内しましょう」ということで、二棟ほど建物があるのですが、各部屋を案内してもらって、あとでツバイフェルさんという事務局長さんに言われたのですが、めったにないと。御自分の会長室の執務室まで御案内いただきまして、大変好意的に案内していただきまして、その中で、新しくオリンピック博物館を造る計画がありまして、その模型が置いてありまして、今もあるのですが、今は狭いものですから、広いキャンパスのところへ、新しい、オリンピックがじき百年、クーベルタン男爵が創設して、直百年になりますものですから、それを記念して、大きなオリンピック博物館を造りたい。日本の企業も大変協力してもらっているということで、改めて、日本も経済大国だということを実感した次第でございますが、そのようなことがございまして、お昼は、サマランチ会長招待のレセプションがございまして、そこでいろいろアドバイスをいただいたり、今後の取組について意見交換をした次第でございます。 その後、立候補届が三月一日で締め切りになりまして、立候補届の締め切りで、予想されました長野以外の五都市も立候補した次第でございます。スウェーデンのエステルスンド、既にスウェーデンとしては七回立候補しているけれども、今までチャンスがなかったということで、エステルスンドは今度二回目だということでございますが、非常にウィンタースポーツの本拠でございまして、ヨーロッパがこのあとアルベールビル、リレハメルと続くものですから、ヨーロッパが十二回、アメリカがカルガリーを含めて四回、アジアが札幌の一回ということでございまして、十八回目が、アジアで二回目の長野を合い言葉に今IOCのメンバーにお願いしているわけでございますので、ヨーロッパが二回続くから、ヨーロッパ以外ではないかという、IOC関係者の御意見でございますが、エステルスンドも何回も立候補しているので、同情がある場合もあるという情報でございます。 それから、イタリアではアオスタが立候補しまして、これはイタリアの北西部でございまして、その山脈の向こう側が一九九二年のフランスのアルベールベルのオリンピックのやるサボア地方という、いっぱい谷があるのですが、そこの谷筋でやるオリンピックのサボア地方、一山越すとサボア地方ということで、ちょっと近過ぎるではないかと。こういう御意見もございます。 それから、スペインのハカは、バルセロナのオリンピックが、夏の大会がありますもので、続いて冬もやりたいということで、サマランチ会長の出身の国でもございまして、頑張っておると。こういう状況でございます。 ソチはソ連でございますが、温泉の保養地で有名なところでございまして、ウィンタースポーツの世界的大会はまだのようでございますが、自然環境などはいいといううわさでございます。 それからアメリカは、ソルトレークシティーが、この前はアンカレッジでしたが、今度はソルトレークシティーになりまして、立候補届を出した。アメリカのスキーチームの本拠地でございまして、コンパクトな整備計画が立てられているという情報でございますので、それぞれ強力なライバルでございますので、スポーツマンシップと、フェアプレーの精神で、お互いに競い合う中で、長野が是非勝ち抜いてまいりたい。決意を新たにしておるわけでございますので、議会の皆さんの御指導、御協力、市民、県民の皆さんの、また日本国民の皆さんの御支援を心からお願いいたしながら運動を進めてまいりたいと思っております。 施設の整備計画につきましては、御指摘のように後利用を、いろいろな施設は、来年オリンピック開催が決まりますると、施設の半額は政府の方で補助していただくということになっておりますので、その場合には、後利用は十分考えていくと。御指摘のように体育施設や社会施設に転用できるようにしていく。また、なるべく既存の建物も活用してまいりたい。コンパクトで、簡素で、適正なもの。まあ、長野らしい施設にしていきたい。オリンピックの開催時はなるべく仮設施設を積極的に利用していきたい。そしてあとは仮設を取り除いて、長野市にふさわしい、利用価値の高い施設にということを一番の主眼点に考えておりますが、十一月一日ですか、十月いっぱいに基本的な計画をIOC本部に、今度は開催概要計画書は国内のは作りましたが、今度はそれをもうちょっと基本計画を煮詰めまして、今検討して、それを成案にしまして、IOC本部へ、十月いっぱいには届出する予定になっておりますので、そのときまでには、いろいろな施設の姿がわかるようにしていきたい。このように考えております。 なお、関連の公共事業につきましては、長野市の総合基本計画、都市計画で、決められた計画を、閣議了解の中で、オリンピック関連公共事業については、積極的に国が優先配分をするという政府の閣議の了解を基に、今までの計画を、十年でやるものを五年早めてやっていく。その分政府に優先配分で公共事業費の枠を拡大していただくという方針で取り組んでまいりたいと考えておる次第でございますので、道路整備、また下水道整備など、また農用地に一部施設の計画がございますので、農振地区にございますので、その辺の農林省との話合いなども早急に進めまして、長野市の求められております生活道路や都市基盤整備や下水道整備が一段と進む。こういう方向で、オリンピックの施設や、オリンピック関連の公共事業が長野市の市民の皆さんの望む住みよい都市づくりに直結するものということを基本に積極的に整備を進めてまいりたい。こういうふうに考えておる次第であります。 それから、自然保護団体を初め、約十団体の皆さんが、いろいろなオリンピックに対する動きをしておる次第でございまして、招致委員会といたしましては、県と相談して、粘り強く今までの取組の経過、そしてまた我々の考えているところをお話をしていきたい。県会のオリンピックの特別委員会でも、そういうグループの意見聴取をして、取り入れるところは取り入れていきたい。このように意向も出されておりますので、いろいろな方法で話合いを粘り強くしてまいりたいと考えておる次第でございます。 続きまして、産業廃棄物処理につきまして、私からお答えを申し上げますが、産業廃棄物の処理については、非常に増加をしておりますし、また、高速道開通で、東京都周辺からこちらの方へそういう処理場の建設も予想されるという状況でございますので、今までも産廃処理についてのトラブルとか、公害などの発生が度々ありまして、こういう公害などについては、市の公害環境課で、保健所と一緒になって適正な指導をしてまいっておりますが、何としても、前向きにこの問題に対処していかなければいけないと思います。 都市の近代化、発展に伴いまして、産業廃棄物は必ず増加してくるものでございますので、今リサイクル運動とか、なるべく資源を活用すると。こういう方向で社会全体もそういう方向に転換していかなければいけない。こう思う次第でございますが、現状ではまだまだそこまでいっていないということで、これは県が直接的には、今御指摘のように権限を持っておりまして、産廃についての行政指導をしておるわけでございますが、ですから、県が主体性をもって取り組んでいただくべきものと、このように考えておりますが、県の市長会を通じても、産廃については、県の方へ強く要望してきた経過があるのですが、まだ指導や、必要な行政はしていくけれども、それでは処理場の建設まで第三セクター、あるいはそういうことで考えるというところまでは踏み出していないわけでございまして、市といたしますれば、実は市も、こういう産廃の増加を懸念いたしまして、豊田村の旧千曲川河川敷の跡、大きな場所があるもので、そこへどうかということで、いろいろ調査をしてきたわけでございますが、いろいろな問題点があって、しかも長野市外だということで、最近では東京の民間の人がやるというので、飯山市や下流の皆さんから、クレームがついておる。こういう状況でございまして、とても単独の自治体が一つで取り組んでいくような問題ではない大きな問題でございまして、やっぱり県が広域的に、主体性を持って市町村に呼びかけ、民間に呼びかけて、第三セクターを設置をしていくことが大変望ましい。こういうふうに考えておりますので、引き続いてまた県の方に強力に要望してまいりたい。こんなふうに考えております。 いろいろ御指摘の研究機関といいますか、いろいろな研究調査については、庁内に、関係部課でプロジェクトチームを作って、調査研究をしてまいりたい。このように考えております。 公的医療施設につきましては、約三年間にわたりまして、非常に精力的に調査、研究をしていただく中で、立派な最終答申を頂きまして、心から感謝を申し上げている次第でございます。答申を十分守りながら、病院建設についての順序を踏んだ開院に向かって頑張ってまいりたいと思っておりますが、特に老人保健施設の建設、あるいは福祉施設についても、その方向で一緒に検討していきたい。 それから、敷地につきましては、四万七千七百八十平方メートル、約一万四千五百坪でございまして、将来構想の六百病床の場合大丈夫かということでございますが、今の日赤が約九千坪で、七百四十四ベッドありますので、約一万四千五百坪というと、それより相当広いものですから、なるべく病院を高層化いたしまして、事務的なところ、管理職部門はなるべく上層の階の方に上げまして、ベッドはなるべく一階、二階、三階ですか、そういう下の方ということで、なるべく最初から高層化した建物で考えていきたいということで、これから作る基本構想策定委員会などで、その辺も検討してもらいたいと思っておる次第でございます。 そういうことで、敷地の確保については、当面これで対応いたしますが、将来、県立看護大学用地とか、いろいろな問題のときにまた、敷地の拡大については考えていきたい。このように考えておる次第でございます。 最後に、長野市飯綱高原の自然保護及び調和ある整備に関する要綱をこのごろ作ったわけでございますが、その中で、基本整備区域の設定につきましては、これは飯綱が、乱開発を、越後湯沢みたいな高層ビル街になって、乱開発をする前に、建ぺい率、容積率など、自然を残す。こういう方向で、しかも飯綱山が一番飯綱山のシンボルでございますので、そこの景観を妨げないということで、早めに要綱を作っておく。こういうことでございまして、あくまでこれは県の自然保護条例がございますので、一ヘクタール未満のもの、しかも国立公園内は、国立公園法がありまして、一ヘクタール未満も、以上も全部国立公園法の適用を受ける。こういうことでございますので、これは、そういう意味であくまで一ヘクタール未満の市の指導基準という考え方で要綱を作ったわけでございます。 基本整備区域の設定の考え方は、自然保護あるいは調和ある整備の飯綱に関する基本理念を示したものと、このように受け止めていただきたい。その中で、自然探勝ゾーン農業体験ゾーン内の別荘とか住宅の建築物については、個人あるいは法人が所有する土地には、原則的には建設できるということでございます。 ただし、自然探勝ゾーンは、できるだけ自然探勝ゾーンにふさわしい緑を多くしていただきたい。そして、木のないところは植樹をして、修景植樹など、緑を多くしてもらいたい。こういうことでございます。 農業体験ゾーンについては、農地法とか農振法の手続が必要でございまして、その手続があれば、これは建設が可能である。こういうことでございまして、どちらも原則的には建設ができると。こういうことでございます。 ただし、要綱の別表二で示してございます、なるべく緑を増やすとか、建ぺい率、それから容積率などは、要綱別表二で示してあります自然保護基準などについては、どのゾーンについても守ってもらう。 それから、運用基準につきましては、指導要領を作りまして、適正に指導していきたい。上がってきたものについての審査については、庁内で調整開議を設けまして、そこで適正な指導をしていく。こういうふうにしていきたいと思っておる次第でございます。 なお、見直しにつきましては、ちょうど今土地利用計画長野市全体にわたって作るところでございますし、平成三年、四年に向かって作るわけでございます。それから、今、飯綱については、自然復元基本調査を実施中でございますので、その両方の成果をみながら、見直しについても検討していきたい。こういうことでございますので、しばらくは今の要綱でいきたい。このように考えておる次第でございます。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 総務部長夏目君    (総務部長 夏目貞美君 登壇) ◎総務部長(夏目貞美君) 土曜閉庁の実施に伴いましての御質問にお答えします。 市民への周知であるとか、理解、協力が必要なわけでございますが、こういうことにつきましては、市の広報、有線、ポスター等へ掲示するなど、市民への周知徹底を図るとともに、土曜閉庁が定着するまでは、閉庁土曜日に管理職の職員を配置し、トラブルのないようにしていきたい。こんなことを考えております。 また、行政サービスの改善でございますが、既に本年度、昼休み中の市民課窓口の開設、あるいは郵便局への戸籍住民票の請求書の配置等を実施しておるところでございますが、今後一層OA機器の活用を図り、迅速な行政サービスに努めるとともに、緊急時や休日の業務体制、連絡体制の整備を図ってまいりたいと考えておるわけでございます。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 企画調整部長丸山君    (企画調整部長 丸山義仁君 登壇) ◎企画調整部長(丸山義仁君) 四年制の総合大学並びに県立看護大学の誘致の現時点における対応と将来の見通しについてお答えを申し上げます。 御案内のとおり、全国的にも大学入学適齢期の十八歳人口、これにつきましては、平成四年度をピークに、以降減少傾向に入りまして、大学を立地するには大変難しい環境になってきております。 このような状況の中で、現在、県立看護大学、職業訓練短期大学校等につきまして、議会の皆様方を初め、関係者のお力添えをいただきながら、県などに強力に運動を進めているところであります。県立看護大学につきましては、駒ヶ根市などで誘致運動を行っているわけでありますが、長野市といたしましては、北信地域広域市町村などの御協力を得まして、県に陳情、請願を重ねているところであります。 県におきましては、看護婦等養成確保対策研究会におきまして、研究検討を進めております。今後、県などの動きをみながら、さらに運動を続けてまいりたい考えであります。 このように、当面はより現実的な方向で実現性のある運動を行っているところでありますけれども、大学誘致につきましては、これからも引き続き、基本的には長野市にふさわしい将来展望の立った大学というものを求めまして、大学立地懇談会などで御意見を聞き、また議会の皆様方と十分御相談申し上げまして、引き続き慎重に検討を進めてまいりたい考えであります。 以上であります。 ○議長(山岸勉君) 環境部長小島君    (環境部長 小島武彦君 登壇) ◎環境部長(小島武彦君) 私の方から、プレス工場の関係について申し上げたいと存じます。 プレス工場は、御案内のとおり既にもう十六年を経過しておりまして、これに合わせまして資源回収工場、破砕工場等を併せて改善についての検討をしてまいりたい。現在既にプロジェクトを作って、一年ほどやっておるわけでございますが、その基本的な考え方をちょっと申し上げますと、良好な作業環境を保持するために、現在より機械化、自動化を進めてまいりたい。 第二点目といたしましては、先ほど市長からもありましたとおり、リサイクルの時代でございます。資源として再利用できるものはできる限り回収したい。特にテレビ、冷蔵庫等、破砕するのではなくて、修理して再利用をそのままできるかどうかというような、リサイクルセンターという構想もございまして、こういうものが併設できるかどうか。併せて検討してまいりたいと思います。 建設スケジュールにつきましては、本年の前半に建設構想を立てまして、約四年間、平成五年の秋をめどにして進めたいという考え方でございます。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 商工部長戸津君    (商工部長 戸津幸雄君 登壇) ◎商工部長(戸津幸雄君) 工業団地を造成して、いろいろな企業を誘致して、そして若者や高齢者や婦人の皆さんの働く場をつくるのが急務ではないかという御質問でございますが、私どもそのようにとらえておりまして、新年度は基本調査を初め、全市的な視野に立って、将来構想を立てるための調査を実施してまいりたい。このように考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(山岸勉君) 二十四番原田誠之君    (二十四番 原田誠之君 登壇) ◆二十四番(原田誠之君) 二十四番原田誠之でございます。 私は、日本共産党市議団を代表して、市民の命や暮らしに係わる問題について質問をいたします。 まず、市長の政治姿勢について伺います。今、世界政治は激動の時代であります。東ヨーロッパ諸国や、チリ、インドでは独裁政権が次々と倒れ、「国民こそ主人公」の新しい国づくりが始まっております。戦前は、絶対主義的天皇制の専制支配の下、侵略戦争に反対し、自由と民主主義の守り手として、戦後は国民こそ主人公の精神である主権在民を憲法に明記させるために命がけでたたかってきた日本共産党にとって、この政治の流れは大いに歓迎するものであります。 世界政治のもう一つの流れは、軍縮と軍事同盟解体が、国際世論の高まりとなっていることです。昨年、マルタでは、米ソ首脳会談が行われ、冷戦の終結を宣言するまでに至りました。しかし、日本はどうでしょうか。この流れに反して、日米安保条約を盾に、アメリカの軍備拡大の圧力に屈し、その要求にことごとく応じようとしています。歴代自民党内閣によって、十年前には、軍事費で世界第八位であった日本は、今や米ソに次ぐ世界第三位の軍事大国となりました。 しかも、その軍事費の負担は、国民生活に係わる福祉や教育、農業予算の大幅な切り捨てや、消費税という増税計画をもって庶民の暮らしに転嫁をしてきたのであります。その結果、市の予算でも、国からの補助金は大きく削減され、保育料、国保料、老人施設の入所料の引き上げなど、市民生活へのしわ寄せとなって現れております。 本会議冒頭の施政方針で、市長は、「温かさを感ずる市政に努める」と言いました。ところが、今議会に提案された六十一議案のうち、市立高校の授業料七・二%の引き上げを初め、廃棄物の処理手数料、少年科学センターの入場料の値上げなど、市民生活に直接係わる値上げ議案が九件も提案されております。 一方、特別職の給与の引き上げも、市長が四万円、市会議員は二万五千円となっており、また、予算案では市民的批判の強い部落解放同盟への団体補助金二千五百万円が引き続き予算化されております。これでは、市民の納得の得られる予算とはいえません。 一般会計予算八百四十六億円の財源は、生活予算優先とし、値上げなしで運用するよう要求するものであります。市長の見解をお伺いします。 次に、消費税について伺います。さきの総選挙は、消費税が一つの争点としてたたかわれ、自民党は過半数を確保しました。しかし、自民党公認で当選した議員の中にも、消費税凍結、白紙撤回、廃止の公約をしたものが五十九人もおり、全く避けて、だんまり戦術で通した者も少なくありません。国民世論は消費税廃止を強く求めているのであります。選挙後のNHKの電話調査でも「選挙で消費税が認められたと思わない」が七十四%、「認められたと思う」は二十五%です。明らかに消費税は廃止せよが圧倒的世論であります。市長も、この廃止を求める市民世論にこたえ、政府に対して、廃止を強く求めるべきであります。 また、長野市の公共料金への消費税の転嫁により、各種使用料、手数料、市営住宅家賃など三千二百万円、さらに市長が、昨年三月議会で、小学生、中学生、高校生など、青少年に係わるものは当面見送るとしていたその精神に反して、学校給食には年間で約五千万円の消費税が転嫁され、父母負担となっております。思い切って、市営住宅や学校給食など、市公共料金への消費税の転嫁をやめたらどうでしょうか。市長に伺います。 次に、飯綱東山ろくゴルフ場建設について伺います。 まず、建設に伴う農薬の水汚染についてであります。去る二月十九日、牟礼村で、ゴルフ場問題で講演会があり、信大の赤羽助教授が、ゴルフ場建設予定地付近の地下水の流れについて調査結果を明らかにしました。それによると、この予定地は、「地表とは逆に牟礼村側に地下水が流れており、水に影響を与えるのははっきりしている。」と、農薬による水の汚染を指摘をしました。また、「業者が作成した環境影響評価の準備書面の案でも裏付けられる。」と言っております。水源を汚染するようなゴルフ場建設は、当然中止すべきものと思いますが、いかがでしょうか。 また、このゴルフ場建設予定地の逆谷地湿原は、日本が誇る尾瀬湿原、八島ケ原湿原よりもはるかにその起源も古く、少なくとも三、四万年以上もたっており、湿原層の深さも十二・五メートル、しかもこの湿原層の一・五メートル下には、二万年前の鹿児島大噴火によるスコーリア、火山灰の層が十センチの厚さで発見され、湿原植物も豊富で、高層湿原でなければ見ることのできないものも群生しており、学術的にも優れており、極めて貴重なることが判明をいたしました。自然教育園や観光資源としても生かすことができます。市の天然記念物に指定する考えはないのか、お尋ねをいたします。 また、こけを含む貴重な植物が盗掘されているという指摘もありますが、保護や復元のあり方を検討するのと併せて、当面必要な場所に、「学術調査中立入禁止」の立札を立てたり、パトロールなども行い、保護に万全を期す必要があると思いますが、いかがでしょうか。 逆谷地湿原の部分的保護の話もありますが、涵養地帯がなければ、湿原は時がたつにつれて失われていくと言われております。ゴルフ場建設計画については、水源の汚染、自然の保護、更に時間の関係で詳しくは触れませんが、浅川下流の天井川水害の危険などからみて、中止すべきであることを改めて強調し、市長の見解をお伺いをいたします。 次に、産業廃棄物処理について伺います。浅川の三ッ出、畑山、坂中に産業廃棄物の処理場があります。いずれも住民から様々な苦情が寄せられているところです。美しい山や沢、谷筋が住民の知らない間にごみの捨て場となっており、時には水の汚染や災害の要因ともなり、一時も放置できない事態であります。 私は特に三登山の坂中地籍、若槻吉の弁天池上流部にある産業廃棄物処理場について伺います。若槻衛生組合の要請もあって、保健所の職員が現場を調査しましたが、その結果、建設廃材の処理の仕方に問題があることを指摘しております。焼却設備もなく、野焼きをしたり、廃材や紙くずをそのまま埋め立てているなど、基準に反した処理方法であり、行政の指導が必要だというふうに言っております。区の関係者も、弁天池の汚染や、豪雨による災害も心配だと指摘しており、行政内のことでもありますので、保健所と十分な連携をとり、厳しいチェック機能の果たせる体制の確立を求めるものであります。 次に、若穂保科の産業廃棄物処理者の洗浄水が、地下浸透し、民家の池のコイが死んだという、見過ごすことのできない事件がありました。今のところ飲用水には影響が出ていないとのことでありますが、重大問題でした。この業者は、市内でも大手で、長い経験を持っている業者だけに事は重大であります。保健所では、立ち入り検査もし、行政の処分も検討しているとのことでありますが、二度とこのようなことのないよう、厳格な対応が必要と思われます。市としては、どう対応していくつもりなのか、お尋ねをいたします。 次に、来年四月開校の犀陵中学校の通学区変更問題について質問いたします。分離新設に伴う通学区変更について、市教委は、その目的は過大規模校の解消であり、順次入学では、過大規模校の解消は遅れる。また学校教育は一学年から三学年あって、機能するとし、同時入学とすることにしております。しかし、これには、保護者から不安の声がたくさん寄せられております。「犀陵中学のよりよい発足を願う会」も作られ、市教委に対して、順次入学にしてほしいとの申入れも行われたようであります。様々な経過から、通学区変更に当たっては、教育関係者はもとより、保護者、住民の要望をよく聞き、納得と合意の下で進められるべきものであると考えます。 この間の経過について関係者、特に保護者の方々の意見をお聞きすると、心配になった保護者から聞かれて、初めて市教委や学校側が説明するという事態や、文書による正確な説明もない中で、市教委の意向が正確に伝わっていないという状況があります。ついては、この間の住民本位という立場を無視した行政の姿勢からみて、反省すべき点があるのではないかと指摘をすると併せて、まず第一に、通学区変更についての市教委の方針や見解を、正確を期して伝えるという点で、文書で保護者や関係者に周知徹底すべきと考えますが、いかがでしょうか。 二つには、今後、保護者から出される様々な意見、例えば入試前の三年生だけでも順次入学にしてほしいなどについても、市教委の見解を押しつけるのではなく、あくまでも保護者の納得と合意を尊重して進めるべきと考えますが、関係理事者の見解をお伺いいたします。 次に、日の丸、君が代について伺います。 教育長は、代表質問に対して、「強制、押しつけはしない。教育現場に任せる。」と答弁しました。また、県教委も、「校長に対して通知、通達は出さない。命令もしない。処分も考えていない。」と労働組合に約束をしております。市教委はこの精神に立って、現場の先生方や生徒たちの創意や工夫で、入学式や卒業式ができるのかどうか、改めてお聞きをいたします。 少し前に、朝日新聞の歌壇に掲載された有名な歌があります。「戦争は命かけても阻むべし、父、母、おみな、ろうに満つるとも。」教師や親たちは、自らの体験や歴史の苦い体験から、二度と戦争をさせまい。子供たちを戦場に送るまいと、生徒や我が子に語り部となって教え伝えています。戦争で忌まわしい思いのある日の丸や君が代は歌わせたくない。国民的合意もなく、社会的にも問題になっているものは、歌わせてくれるなと、父母たちが学校に申し入れを行っております。 また、県内の八割以上の先生方も、君が代の押しつけに反対をしております。先生自ら感動もしていない天皇の歌を、子供たちに感動を持って教えろというのは無理であり、押しつけたり、強要は、人間らしい生き方とは正反対であります。 ところが学校の中には、校長権限で歌えと、上から問答無用で押しつけ、質問しても答えない。君が代をなぜ歌わなければならないのか、教職員同士話合いをしようともしない。また、父母からの申し入れには困った、困ったと、頭を抱えている校長もおります。この事態を関係者はどう思いますか。学校運営は、教職員の創意が生かされ、信頼と納得で運営されなければならないものと思います。たった二回の君が代の押しつけで、学校運営がうまくいかないのでは、よい教育は育ちません。校長、職員、父母が、心を一つにして子供たちの健やかな成長のために努力をしたいものであります。関係理事者の見解をお伺いして、私の質問を終わります。 ○議長(山岸勉君) 市長塚田君    (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 原田議員の御質問でございますが、新年度予算に関連いたしまして、国の方へはかねて市長会などを通じて、補助金といいますか、措置費などについては、強く復元するように要望してまいった次第でございます。 そういう中で厚生省では、既に児童福祉措置費や精神薄弱者措置費などは、元年度から恒久化されておりまして、これは財源措置といたしましては、新たに国のたばこ税の二十五%を地方交付税として算入して、国から地方へ新たな財源措置をすると。こういうことで合意が成り立っておる次第でございます。 ただ、国土庁、建設省関係の投資的経費は、まだ暫定措置が続いておるわけでございまして、平成三年度に向かって、これから復元要望を強く市長会や地方六団体を通じて、国にお願いしてまいりたいと考えておる次第でございます。 そういうことで、市といたしましても、市民の皆さんの福祉という観点から、市の持ち出しを増やしたり、いろいろ工夫をして、予算化してございます。保育料につきましても、今度六千万円ほど持ち出しを増やしまして、約二億円ぐらいの持ち出しで、国の基準より低く押さえておる次第でございますが、いろいろ工夫をして、予算を編成した次第でございます。 それから手数料、入館料などにつきましては、長年据え置きのものもございまして、この際見直しをする中で、適正なものにいたした。こういうことてございます。 消費税につきましては、法律が今ありますので、それに従っておるわけでございまして、国会が、総選挙も終わりまして、今、最大の消費税問題見直しについての論戦をしておところでございますので、国会の動向を見て対処していきたいと考えております。 なお、消費税につきましては、入館料、使用料なとで、小・中・高など、青少年に係わる施設、また高齢者や母子、障害者に係わるものについては、当面転嫁しないという方針は貫いておる次第でございますので、よろしくお願いします。 ○議長(山岸勉君) 環境部長小島君    (環境部長 小島武彦君 登壇) ◎環境部長(小島武彦君) 私の方から、産業廃棄物関係について申し上げたいと思います。 まず、御質問の三登山の奥にある産廃処理場についてでございますが、この処理場につきましては、地区から、業者が野だきをしている。火災のおそれがあるということで、長野市に通報がございました。直ちに市としては、保健所に連絡いたしまして、長野保健所の担当者が現地調査を実施しまして、その業者に対し、強力な指導を行ったことは議員さんも御案内のとおりでございます。 なお、この施設、長野市で余り存じておりませんでしたのは、規模が三千平方メートル以下でございまして、さらにこれは自己所有地でございましたために、保健所への届出も不要な処分場だと、こういうことになってございます。 いずれにいたしましても、産業廃棄物処理に対しまする県の行政の体制が非常に弱い。だから、市の行政がその分を補完する、こういうような考え方ではなくて、県の行政責任を全う願うためにも、今後県に対しまして、産廃指導体制の強化というものを強力に要請してまいりたいというふうに考えておる次第でございます。 次に、もう一点の若穂の事件でございますが、確かにプロとしてあるまじき行為かと存じます。ただ、具体的な産廃業者の指導になりますと、先ほどの三登山の案件と全く同じでございまして、許可権者であり、さらに監督・指導の立場にある県の常時監視体制というものを更に強化して、このような事故の未然防止、そういうものを県に対して強く要望するわけでございます。市といたしましては、業者のこのうよな不正行為の通報があった場合、速やかに県に連絡し、市は、産業廃棄物業者の指導というよりは、その事件によりまして、近隣住民への被害拡大、いわゆる公害防止策をいかにとるかということが市の行政に与えられた最大の使命でございますもので、もちろん保健所と共同調査、指導はいたしますが、基本的には近隣住民への波及を阻止する。これが第一かと存じます。 したがいまして、今回の問題も、産廃業者指導は保健所にお願いいたしまして、市の方は、即刻その近隣住民の地下水を大体想定して、そこで井戸水を飲んでいる方々への注意喚起をする。更に水質調査をする。このように守備範囲というものを明確に分担してやっておるわけでございます。 さらに最後に、業者に対する行政処分でございますが、これはもう議員さんも御案内のとおり、市長にはございませんで、行政処分権は県知事にございます。したがって、市は厳重注意ということまででして、行政処分の権能は持っておらない次第でございます。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 財政部長奥元君    (財政部長 奥元護君 登壇)
    ◎財政部長(奥元護君) 各種使用料、手数料等の値上げの関係でございますが、市長も先ほど申しましたように、今回改定をお願いしております使用料等につきましては、前回の改定から長いもので七年を経過している使用料もありまして、住民負担の公平の観点から、受益者負担の原則に立ちました対象事業費に要する経費、前回改定からの経過年数、県や他市との状況、さらに市民生活への影響等も十分考慮いたしまして、適正な水準で改定をお願いいたしているものでございます。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 企画調整部長丸山君    (企画調整部長 丸山義仁君 登壇) ◎企画調整部長(丸山義仁君) 私から、ゴルフ場建設と自然保護につきましてお答えを申し上げます。 御質問の予定地内の湿原の植物の保護、保全等についてでありますけれども、御案内のとおり、現在、飯綱高原の自然の保全、それからその質を高める手法の確立を図りまして、社会自然専門科学者、あるいは地元住民代表者などで構成されております市の飯綱高原自然復元基本調査委員会におきまして、予定地を含めまして、飯綱山頂から、おおむね標高九百メートルまでの約二千五百ヘクタールを対象に、自然環境を初め、学術調査など、調査検討を進めてきているところでありますので、その結果を待ちまして、対応を図ってまいりたい考えであります。 それから次に、予定地の表流水と地下水の問題についてでありますけれども、長野県自然保護条例に基づき、県が所管いたしますところの予定地の自然環境影響調査、この手続につきましては、特に地下水など、水環境への影響等について、環境影響評価技術委員会の水環境に関する専門部会などにおきまして、審査が行われ、進められていることとなっているわけでありますけれども、予定地の環境影響評価につきましては、準備書が、事業計画者から県に提出されることになっておりまして、現在、県において事前審査が行われておりまして、予備協議を行っているところでありまして、準備書が受理されました段階で、その結果につきまして、検討をしてまいりたい。かように考えておるところであります。 ○議長(山岸勉君) 教育次長新井君    (教育次長 新井好仁君 登壇) ◎教育次長(新井好仁君) 私から、過大規模校解消に係わります御質問と、日の丸、君が代についての御質問にお答えいたします。 犀陵中学校の開校による櫻ケ岡、三陽、裾花中学校の過大規模校解消は、学校及び関係校父母から生徒に行き届いた学校教育を受けさせるために、一日も早く解消を図ってほしいとの要望がありまして、長野市教育委員会は、これを急務と受け止めて対策を進め、平成三年度開校の運びとなりました。 この開校に当たりまして、昨年七月に犀陵中学校運営企画推進委員会を設置しまして、約八十名のスタッフにより、平成三年度開校に伴って、子供たちが安心して、しかも活力ある、生き生きとした学校となるよう、諸準備を進め、そのことを通しまして、関係各校におきましては、学校、PTAの組織を通して、また、諸会合並びに学年、学級のPTA会等を通しまして、説明をしてきております。 また同時に、市教育委員会といたしましても、要望のありました地域に伺いまして、いろいろと説明し、御要望も聞いてきております。そうした御要望と、不安になる面、心配になる面等、十分お聞きしながら、この推進委員会の中に、それを組み込みまして、安心した、生き生きとした活力のある犀陵中学校開校への準備を進めているところであります。 御要望の中にございますように、一年生だけの発足となりますと、櫻ケ岡中学校の過大規模は解消に至りません。このような状況下で、例えば学校プールでは、授業時間に一コースを四十人もの生徒が使用せざるを得ません。また、他の運動施設や特別教室等の利用も制限が加わり、学校側としましても、時間割の組み込みに大変苦慮するとともに、十分諸活動ができるゆとりが生じない状況を二、三年生に強いることになります。 分離、統合しますと、たくましい精神と体作り、密度の高い人間関係の場となる専門部活動におきましては、生徒たちがゆとりを持って活動できるようになるとともに、チーム数が増えて、補欠であった生徒もレギュラーとして大会に出場する可能性が広がることになるわけであります。 教科指導、生徒指導、進路指導、並びに学級作り等におきまして、心配されることは十分に配慮し、昨年七月に設置されました、先ほど申し上げました運営企画推進委員会が、学校運営上すべてに係わる内容について、慎重に検討し、本年四月当初より計画的に進める準備が整っておるわけでございます。 制服やかばん、修学旅行の時期などの細部の問題につきましても、中身の教育を大切にしまして、適応指導を通しながら、豊かな心を培い、不安や心配の解消を図ることも配慮されております。生徒の抱く不安定感を克服させるには、教師や家庭の態度にも係わってまいります。整備された教育環境の中で、行き届いた教育を生徒に与えるために、私ども教育委員会は、細心の努力を積み重ねてまいり、子供たち並びに犀陵中学に来る子供たち、並びに残る学校の子供たちに対しても、その環境整備を施しながら進めているところでございます。 したがいまして、どうか御理解の上、御協力のほどお願いしたいと思います。 平成二年度の計画的な実践を通しながら、学校教職員には、一致した指導をお願いしてまいりたいと思っております。 御指摘にございましたように、今後も父母の皆様、地域の皆様に御理解と御協力を得る努力をしてまいりたいと考えております。 次に、日の丸、君が代に関してお答えいたします。 九日の宮崎議員さんの代表質問で、教育長より御答弁がございましたとおりであります。日本の国旗は、長年の慣行によりまして、日の丸が国旗で、君が代が国歌であることが広く国民の認識として定着しており、また、国際社会においても認められているものと思います。 平成元年一月の共同通信社などで組織している日本世論調査会の調査によりますと、「君が代は新しい時代にふさわしくないという意見があるが、あなたはどう思いますか」という質問に対しまして、「君が代のままでよい」という回答が七十七・四%ありました。作り直した方がよいとする十三・四%を大きく上回っておりました。国旗、国歌につきましては、新学習指導要領の趣旨を踏まえ、子供たちに歴史の真実を正しく理解させるとともに、平和日本の象徴として理解し、尊重するよう、教育現場の理解を深め、着実に実施されるよう進めております。 市内小・中学校では、何回となく職員会で話合いを重ね、理解し合う努力を重ねております。校長先生が中心になって、この理解に努めておるところでございます。教育現場に、混乱の招くことのないよう努めてまいるところでございます。 ○議長(山岸勉君) 二十四番原田君 ◆二十四番(原田誠之君) 再質問をさせていただきますが、いろいろあるのですけれども、時間の関係で二点。 一つは、市長にお伺いいたします。 私どもこの議会の前に、市長に対して、予算要求した際に、このゴルフ場問題のときに、いわゆるあそこの予定地には、極めて貴重な湿原地帯がある。これは残さなければならないのではないかというふうに、市長自身も言われておりましたけれども、改めてこの点について、確認の意味でお聞きをしたいというふうに思います。 それからもう一つ、水源問題でありますが、牟礼の村長自身も、話を聞けば聞くほど問題であると。計画が変わらない限り、断固としてこのゴルフ場建設は反対だというふうに言っておりますけれども、これについても、そういう意味でもこのゴルフ場建設は、極めて遺憾であるというふうに思いますので、市長の御見解をお伺いしたいというふうに思います。 もう一つ、先ほど次長が、国歌、国旗問題を言われましけれども、憲法でも明記をされておりません。しかも、今社会的に大変大きな問題になっておりますので、国歌、国旗ではないということを私どもから改めて確認をしたいというふうに思います。 ○議長(山岸勉君) 市長塚田君    (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 飯綱高原の自然復元調査の結果、極めて貴重なところがあるということで、そこは私有地でございますので、その部分だけは外しまして、保護の手続を今しておるところでございます。 全体のゴルフ場計画につきましては、これは法的には環境アセスメントの最終的な判断は……。 ○議長(山岸勉君) 三十五番入山路子君    (三十五番 入山路子君 登壇) ◆三十五番(入山路子君) 三十五番入山路子でございます。 波乱の幕あけともいえる一九九〇年がスタートいたし、共産主義の崩壊を告げるニュースは毎日のように流れております。 一方、自由主義社会に目を向けてみますと、麻薬やエイズにおかされ、また、環境問題や、経済摩擦による不安が押し寄せています。家庭も社会も国家も、新しい秩序を必要としているときではないでしょうか。世界一の金持ち国と言われる日本は、アジアの中心国家として、新しい秩序作りに貢献することが期待されていると思います。今を生きる私たちは、子孫に何を残すのか、二十一世紀に何を橋渡しするのか。その責任は重大でございます。 そこで、国内に目を向けますと、心に痛みを抱えている多くの大人や、青少年の姿を目にします。平成元年度の警察庁の発表では、全刑法犯の半数が青少年であり、しかも少年犯罪は年々低年齢化しているというのです。将来を託する青少年をこのままにしてはおけないと、やむにやまれぬ思いで、今回も教育問題について質問させていただきます。 さて、長野市平成二年度の予算を拝見いたしますと、全予算に占める比率は一位が土木の二十二%、次いで教育費の約十七%で、市長さんや理事者の教育問題の取組みに積極的な姿勢がうかがえ、御同慶の至りでございます。 さて、昨年末、文部省の調査結果といたしまして、全国の登校拒否生は四万人を超した。特に中学生は三万六千人を超えているとの発表がございました。数年前多発した「いじめ」は減っているとのことですが、一説では、教師の目の届かないところへ逃げ込み、陰湿化して、時には自殺者まで出したり、登校拒否の誘因になったりしているといわれます。昨年九月議会の戸津議員さんの質問に、新井教育次長さんから、一生懸命に取り組み、御指導されている御様子を拝聴いたし、感謝を申し上げる次第でございますが、少し気になる点がありますので、お尋ねいたします。 中学生の登校拒否原因の大なるものとして、ずる休み、無気力を挙げられています。いわゆる「怠け」といわれているのでしょう。ところがこれを知った登校拒否生本人たちが、自分たちの手でアンケートを作り、まとめた結果によりますと、一、子供同士の関係、二、学校の雰囲気、三、いじめ、四、勉強、五、先生となっており、教師側が原因として挙げている怠けに対しては、納得していないようです。 思えば私も、小学校のときには、学校のことを考えるとおなかが痛くなったり、熱が出たりという学校嫌いの一人でした。子供たちをめぐる教育環境は依然としてよくなっていないように思います。登校拒否の掘り下げた研究とカウンセリングの体制の充実が必要でありましょう。 そこで次の三点についてお尋ねいたします。 一つ、登校拒否生というのは、どういう状態の生徒を指していうのか。全国同一の見解を持っているのでしょうか。 次に、教師と子供たちの間に、登校拒否の原因にずれがあるようですが、これをどのようにとらえられますか。このずれが今後の拒否生を指導する上で、問題にはならないのでしょうか。 最後に、新年度予算に、登校拒否対策費が計上されていますが、今後の取組み方針と課題がありましたらお聞かせください。 次に、婦人問題についてでございます。「女は三界に家なし」と、女性は過去、伝統的な風習や慣習の中で、女は家を守り、子育てをし、お年寄りの世話をしていればいいと、劣ったものとして、不平等に扱われ、女のくせにと、社会生活のあらゆる面で人権を軽視され、持てる能力も十分に発揮されずにきた歴史があります。 昭和二十年になって、やっと婦人参政権を手にし、四十年後の昭和六十年には、男女雇用機会均等法の制定をみるに至りました。長野市でも昨年は、女性行動計画の策定をされました。その御努力に敬意と感謝を申し上げます。婦人問題の解決は、男性とともに社会の一員として、より均衡のとれた、安定した生き方をするために重要なことです。男女がお互いに理解を深め、尊重し合いながら、豊かで、平和な男女共同社会を築くことが人間性豊かな社会作りにつながると考えます。 さて、ここで最近感銘を受けました記事の御紹介をいたします。昨年十月、ノーベル賞受賞者フォーラムの「人間の創造性活用」のテーマでの討議の中で、スウェーデンのサムエルソン教授の語られた内容の一部です。「カロリンスカ研究所では、男女同数の学生を入れています。学力に差はありません。ところが、教授クラスになると、女性はごくわずかになってしまいます。このことは、女性の才能を伸ばせず、途中でとまってしまったと思います。女性の才能を伸ばせなかった結果に対する我々の責任は重大であります」と発言されました。 能力を発揮させられない責任を指導者がとるというのは、教育者の本来の姿として、非常に感動いたしました。普通は大体、やはり女はだめなんだと片づけられてしまったのが今までではないでしょうか。ちなみに、スウェーデンでは、二十一人の閣僚中、三分の一が女性だそうです。 いまひとつ全く別な意味でショッキングなニュースがあります。我が国で登校拒否生、登校拒否の子供の殺害を初め、妻に油をかけて火をつけたとか、父や夫の立場で、本来ならば愛する対象である家族を殺害するという惨事が、一月、二月の二か月で十数件発生しているというのです。ここで取り上げるのは間違っているかもしれませんが、私個人としましては、女性の地位向上と全く無関係に思えないのです。今まで家庭内で不当な扱いを受けていた女性がいつの間にか目覚め、男性は不当な扱いをしていたことすら考えてもいなかった。けれども、女性が確実に変化しているのを認めざるを得ない状況の中で、戸惑い、かっとうしているのではないかと思うのです。 以上全く違う二つのニュースを参考に、二点ほどお伺い申し上げます。 まず、当長野市の女子職員の配置についてどのような配慮と観点でされていますか、お聞かせください。特に女子職員の能力判断について、既成概念の中でされていると現場の声を耳にいたします。人は持てる能力をフルに発揮して、社会のお役に立てることが生きがいにつながると思います。サムエルソン教授ではございませんが、能力開発によっては、企画を初め、政策決定の場にも女性の登用は可能であると考えます。そのような配慮に基づいた教育システムをされているかお尋ねいたします。 さらにいま一つ、女性問題というと、女性だけの問題としてとらえられがちではないかということです。女性問題の解決は、明日の社会をより豊かにするためのものです。男性にも女性にも、等しく、正しく理解されなければなりません。そこで、女性行動計画を実施されるに当たって、今後の啓発運動はどのようにされるかお聞かせください。 質問は以上でございますが、その他といたしまして、今、長野市は冬季オリンピック招致並びに国際都市として、いよいよ発展しようとしておりますが、今後も多くの諸外国のお客様をお迎えする立場になってまいります。そこで、来庁されるお客様を歓迎する際に、その国の旗をポールに揚げるとか、また小旗を用意して歓迎されてはいかがかと思い、御提言いたします。 以上、御質問いたしました点、よろしくお願いいたします。 ○議長(山岸勉君) 市長塚田君    (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 入山議員にお答え申し上げます。 女性問題について、いろいろお話がございまして、御質問をいただきましたわけでございますが、長野市の女性職員について、御質問にお答え申し上げます。 六十一年の四月から男女雇用機会均等法ができたわけでございますが、それ以降、市の女性職員の役付職への積極的な登用を図って、その能力を十分発揮していただきつつある。このように考えておる次第でございます。人事につきましては、適材適所でいきたいと思いまして、また能力開発については、研修所におきまして、努力を払っておるところでございます。 六十一年四月、男女雇用機会均等法施行以前の役付職については七十八名でございましたのですが、その後六十二年四月には、一挙に二倍近く、百四十五名の女性職員が役付職についておる次第でございます。六十三年の四月では、百六十五名、課長職も--政策的な課長職も、元年四月には、役付職女性職員は百七十七名で、課長職は二名活躍をしていただいておる次第でございまして、元年には政策的な部門の課長も活躍しておる次第でございます。今後も順次、大いに能力を発揮していただくように、女性職員の登用を図ってまいりたい。積極的に図ってまいりたい。このように考えておる次第でございます。 続きまして、啓発活動については、市民の皆さんにも、男性にも必要ではないかと、こういう御指摘でございまして、御指摘のとおりでございます。長野市も、女性行動計画、立派に出来上がったわけでございますので、この女性行動計画を基に、啓発活動を進めたり、施策を充実していく方針で、元年度から取り組んでいく方針でございます。積極的に市議会や委員会へも市民の皆さんの中から、女性の委員の皆様を登用いたしまして、市政にも意見を反映させていきたいし、またいろいろな場での女性の地位向上や女性行動計画にふさわしい施策の充実に努める話し合いを進めていきたいということで、今年は女性行動計画ができましたので、地域的にも、女性の地位向上の話し合いの場を作っていきたい。このように考えておる次第でございますし、また、女性の皆さんの御意見を市政に反映する場も度々持っていきたいと。こういうことを計画しておる次第でございまして、それには、男性の皆さんの御意見も十分尊重していきたい。男女を問わず、市民の皆さんにこの啓発活動を充実していく方針でございます。 特に元年度は、女性行動計画の答申の中で、今年は女性問題懇話会を設置いたしまして、十五名ほどで、委員さんに御就任をいただいて、市民全体への啓発活動をなお一層努めてまいりたい。このように考えておる次第でございまして、よろしくお願いいたします。 それから、国際化時代、冬季オリンピック招致の時代でございまして、昨日も中国の何振梁IOC副会長がお見えになりましたが、外国からお見えになる場合には、懇談の場のテーブルの上に、そのお国の国旗と日本の国旗を並べまして、歓迎をしておる次第でございます。きょうもまた、台湾からお二人の前IOCの名誉委員さん、また現IOCの委員さんをお迎えいたしますもので、国旗を掲げて歓迎をする予定でございまして、市は随分前から、その国の国旗を懇談の場に掲げまして、歓迎の意を表しておる次第でございますが、今後もそのようにして、大いにひとつお互いの国の立場というものを尊重しながら、国際親善と世界の平和に貢献する話し合いをしてまいりたい。そのように考えておる次第でございますので、よろしくお願いします。 ○議長(山岸勉君) 教育次長新井君    (教育次長 新井好仁君 登壇) ◎教育次長(新井好仁君) 教育問題の一連の御質問にお答えさせていただきます。 初めに、登校拒否の定義づけでございますが、一般的には、主として、何らかの心理的、情緒的な原因により、客観的に妥当な理由が見出されないまま、子供が登校しない、あるいは登校したくてもできない状態にあることをいいます。 登校拒否の子供たちの様子を見ますと、学校へ行かなければならないと思いつつも行けない。行きたいけれども、なかなか行けないという、そうした心理的、情緒的な問題がございます。こうしたものを一応定義づけて、登校拒否生として定義づけているところであります。 市教育委員会で、文部省の長期欠席調査に従って、毎月調査をし、状況をとらえてきております。その調査の原因別項目は、不安を中心にした情緒的な混乱によって登校しない神経症的な拒否型、精神的な疾患の初期の症状とみられる型、それからずる休みによる拒否の型、身体の発達、学力の遅滞などから、劣等感を持ち、集団不適応に陥る型、健康や入学時の不適応、嫌がらせなどの理由から拒否する型、学校生活の意義を認めないという独自の考えから登校をしない型、その他不明の七分類になっております。 長期欠席を続けている子供を原因別に分類する場合は、担任教師の主観だけで行うものではございません。医師の診断、教育相談機関でのカウンセラーの判定や、父母の観察等によって、妥当と思われる判断によって分類されてきております。 その結果が、前定例市議会においてお答えしたように、長野市では、小学校にては神経症的な登校拒否が筆頭であり、中学生では、ずる休み、無気力が最も多く現れているわけでございます。 登校拒否生を対象としました原因別アンケート調査では、御指摘のとおりに現れ、学校での調査と原因にずれがみられております。学校や文部省で挙げる原因は、広い視野から客観的に把握しようとするのに対しまして、子供の挙げる原因は主観的な受け止めであり、また、アンケート方式で行う場合が多いので、選択肢の設定により判断が左右されることがございます。そのような点から、御指摘の食い違いが出てくるものと思います。 しかし、子供の心にそのように映っていることも大事に指導していかなければなりません。登校拒否の原因背景は、家庭、子供自身、学校、社会の側の要因が複雑に絡んでおりまして、単純に原因を求めることで解決はできないわけであります。子を取り巻くものが、自己のあり方を見返しして、具体的な改善を図っていくことが大切となります。登校拒否を生じさせないためには、学校において教師の日々の教育的な姿勢にあります。 「ともしびを見れば 風あり 夜の雪」、これは嵐雪の歌であります。平穏で何事も感じないようでも、ともしびのわずかな動きに感づるがごとく、子供の心を揺るがせ、悲しませているものを深く感じ取る感性を、教師が一層持ち合わせるために、新年度は登校拒否生の解消を課題として、教師の指導書を、研究委員会を設置して作成し、全教師に配布し、活用していただく方針でございます。 ○議長(山岸勉君) 三十五番入山君 ◆三十五番(入山路子君) まず、市長さんのお答えの中で、女性問題につきましては、私も非常に時間がかると思いますけれども、ずっと続けていっていただきたいと思いますが、これから生涯学習などの取上げにおいても非常に啓発運動が重要になってくると思いますので、その点よろしくお願いいたします。 それと市の女子職員の登用の件ですけれども、非常に積極的にしていただいていることには心から感謝するのでございますけれども、日常の職員の取扱いについて、女子職員もやはり様々な会議の中で、お茶くみだけではなくて、一緒に参加させるという、日ごろからの教育を一緒にしていかないと、いざ地位のあるものを与えていただいたとしても、本人たちも非常に悩みが大きいのではないかと思いますので、日ごろからやはり同じような扱いを教育に取り入れていただきたいと、心からお願いいたします。 それと、登校拒否という、これは非常に大きな問題なんですけれども、抱えている親も子供も、非常に苦しんでいると思いますし、また、怠けなどと言われて、一方的にそういった観念で周りから見られた場合に、その親も子供も、悩みは一層大きくなくと思いますので、これからは学校だけではなくて、地域社会においても、非常にこれが社会の環境、様々な環境から起こってきている問題だということを周知させていただいて、一方的にその人たちが苦しみを負わないような対策を更に立てていただきたいと思います。 それと、各国からのお客様のお出迎えの件ですけれども、市長さんの机の上に、国の旗が両方揚げられているのは、それは知っているのですけれども、今回取り上げましたのは、ちょっと説明が足りなくて申し訳ありませんでしたけれども、玄関棟の出迎えとか、それとまた街並みに、やはり外国からお出かけになるお客さんですので、歓迎の意味を表しまして、小旗を持ってお迎えに出るとか、街並みに小旗を掲げるとか、そういった努力を更にしていただければと思い、御提言いたしましたので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。ありがとうございました。 もし、市長さん、お答えがありましたら、よろしくお願いいたします。 ○議長(山岸勉君) 市長塚田君    (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 女性職員については、大いに能力を発揮していただくように、また市としても工夫をしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 それから、外国から来るお客さんの歓迎でございますが、東京へ行くと、外国の賓客が、お客さんが見える場合には、街路にも旗が飾ってありますし、検討したいと思います。 ○議長(山岸勉君) 昼食のため、午後一時十分まで休憩いたします。   午前十一時五十分 休憩   午後 一時十四分 再開 ○副議長(村田武君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 五番伊藤治通君    (五番 伊藤治通君 登壇) ◆五番(伊藤治通君) 五番伊藤治通です。 通告いたしました事項について順次質問いたしますが、先日の代表質問と重なる問題もあり、極力角度を変えますが、変えきれない部分もありますので、よろしくお願いをいたします。 まず、冬季オリンピック招致に関する最近のマスコミの論調とその理念について伺います。「貧困なる精神、信州の山ザル諸君!、かくて長野オリンピックは事実上つぶれたが……理念欠くなら取り下げよ」との大見出しで、二月から三月にかけて、朝日新聞社本多、毎日新聞社黒沢の記名入りのショッキングな、そしてヒステリックとも思える記事が「朝日ジャーナル」に、毎日新聞「記者の目」に記されました。 私は、これを読み返し、特に「朝日ジャーナル」の論旨は、正に記者自身の貧困なる精神構造を露呈したものにほかならないものと感じざるを得ませんでした。論調は独断的、皮相的なものでありますが、その中に記された幾つかの点は解明しておく必要がありますので、順次お伺いいたします。 その一つ、「長野が閣議了解の条件(既存施設利用)をほごにしてまで強引なことをやった。」と言っているが、閣議了解の条件をほごにしたとすれば、国は政府の支持書を立候補届に添えるはずはないと思われますが、この点はどうであるのか伺います。 その二つは、「数をたのみに、強行突破」とした上で、「自然保護専門委員会は、自然保護問題のシロウトが多数を占める上に、自然保護問題以外のことに重点を置いて結論を出すという、見事な八百長ぶりを示した。」と言っております。アルペンコースを岩菅山に決定する過程には、志賀高原岩菅山自然環境調査委員会が、純学術的に一年半余りをかけて、十一項目の調査結果をまとめ、これを招致委員会の自然保護専門委員会が徹底的な検討の結果、結論を出したと理解しているわけですが、その点はどうであるのか伺います。 いささか常軌を逸したこの記事に、県は「朝日ジャーナル」編集長に、文書による抗議をしました。当然のことであります。そしてまた彼は、二月末に志賀高原で開かれた国際ジャーナリストスキークラブに、世界中から集まった外国の記者が、環境破壊とオリンピックの関係について、岩菅山を眼前にしながら、論ずること、さらには彼の主張と、世界の記者たちの主張がかみ合うことを密かに期待しているような記述でしたが、同じ朝日新聞の記事を見ても、各国の記者の目ははるかに大きく、実態を現実的にとらえていることが分かり、志賀でのジャーナリストスキークラブ大会は、招致活動に大いに効果があったと思われます。 岩菅山の地権者の和合会理事長、佐藤喜惣治さん、同じく共益会理事長、湯本伯男さんは、「両財団の岩菅山に持つ共有財産の面積は約六千ヘクタールで、オリンピックのために利用する面積は四十ヘクタール、全体の一%にもならない。また、ここは国立公園でも普通地区で、規制が緩いところで、本来ならば、両財団が自由に利用しても、何ら文句を言われる筋合いのない山で、したがって、オリンピックがなくても、やがて開発したかもしれない山である。オリンピックがあるから、最小限の利用で済むという歯止めになっていることを理解してほしい。つまり、この点で自然保護関係の人たちの運動は、乱開発に歯止めをかけるという意味で、十分その役割を果たした。」と語っております。岩菅山自然保護論議は、所有者を端に寄せていたように思え、説得力ある話であります。 焼額山に住んで三十六年、頑固一徹筋の通らないことには真っ向から立ち向かう熱血漢、志賀高原の主と言われる山本教雄さんは言っています。「自然保護なんて思い上がったことを簡単に言うな。きちんとあらゆることを調査もしないで、ただ反対だの、賛成だのと……。僕は、自然保護運動を昭和二十年代からずっとやってきた。しかし、今、岩菅山の開発を反対している人たちとは全く違う。彼らは偉そうなことを言っているけれども、自分の身の回りの生活環境を考えてみたことがあるかと言いたい。灯油をどんどん使い、あらゆるものが石油加工物に包まれてぬくぬくと暮らしている人間に、歩いてもみたことのない山を守れるか。例えば、一日に日本の新聞社が使う紙、木でいうとどのぐらいになるか分かりますか。毎日約二千ヘクタールになると思われる。つまり、それだけの自然の恩恵を受けた上で、企業としての暮らしも成り立っている。こうしたことも同じ土俵で、同じ生活者として議論されるべきです。だからこそ、大事なことは、いかにすれば自然と人間が共存していけるかということです。」 山本式工法で、水一滴まで保水できるようにスキー場を開発して、ゲレンデに緑が生い茂る工法を説きながら、さらに「空気汚染に始まって、木を切ることで受けている人間たちの恩恵を考えると、自然を破壊しなくては社会生活を営めない時代を私たちは迎えている。その中で、いかにしたらより自然を残せるかを考えることが重要なことだ。例えば、日本中の人が一人一本の草木を大切にしようと思えば、それだけで一億三千万本の草木が残るわけだ。昨年、焼額山でワールドカップアルペンスキー大会が行われたそのとき、雪を固めるために、硫安をまかせてくれということにおれは強く反対した。結局、人間がツボ足でバーンを踏み固めた。こういう運動、努力することが本当の意味で自然を守るということになる。僕がやっていることはすべてだとはもちろん思っていません。分からないことがまだまだ幾つもある。しかし、我々のような努力を全くせずに、自然保護だなんて言う資格はないと言いたい。」と語っています。 私たちは、こうした事実を知る機会が少なく、ましてや市民の皆さんはなおさらであります。大量発行のマスコミで、一部偏った知識を与えられ、それがあたかも世論であるかのようになる傾向があるのが残念でなりません。招致委員会も、私たちも、一人でも多くの市民の皆さんに、岩菅山の所有者や、そこに住んで、自然保護を実践している人たちの、生きた話を積極的に伝える努力をすべきであります。 県議会でオリンピックの理念が論じられておりますが、市長は、本定例会での施政方針の中で、冬季オリンピック招致についての基本的な考え方を五つにまとめ表明されました。一つ、従来の開催都市中、最も南の緯度に位置すること。二つ、国際社会で重要な役割を果たすべき我が国が、世界平和へ大きな貢献をすること。三つ、自然と共存する調和のとれたものにすること。四つ、本市の住みよい都市づくりと直結すること。そして五つ、市民総参加の長野らしい手作りのオリンピックにしたいとしています。 これが長野冬季オリンピックの理念になろうかと思います。自然保護連盟や、さきの記者の皆さんは、最終的には、岩菅山にアルペンコースを造ることが自然破壊だと反対しているように思えるのであります。市長は基本的な考え方の三つ目で、オリンピックと自然が共存する調和のとれた大会と明言しています。長野冬季オリンピック招致委員会の実行委員長でもある市長が考えている「オリンピックと自然との共存」とはどういうことを言うのか、見解をお伺いいたします。 次に、教育問題について順次お伺いいたします。 まず、犀陵中学校開校に伴う問題点についてであります。昭和六十三年三月三十日、長野市立小・中学校通学区域等改善研究委員会の提言に基づき、過大規模校解消のエースとしての新設中学が、平成三年四月開校の犀陵中学校であります。開校日程が決まってくると、その発足の方法について反対の動きが出、一年より順次入学をとの運動が始まっております。 教育委員会の方針は、十二月定例会で、教育的見地からも、学校運営上からも、全学年同時転入学であるとのことを明確にしております。先日の新友会の高川議員の代表質問にもその方針が改めて明確にされました。私は、通学区域等改善研究委員会の提言に参画した一員として、教育委員会のこの方針を全面的に支持いたします。 確かに三つの中学校の生徒が一緒になることによる違和感や、進学等の不安については、生徒や親はもちろん、学校関係者もひとしく心配しているところですが、これを解消するために、関係三中学、四小学校の先生方と、教育委員会の参加によって組織する犀陵中学校の学校運営企画推進委員会が、万全の体制を整え、この四月から同一歩調で運営をしていくことになっております。これは新設犀陵中学校にかかわる生徒が安心して転入学できる最良の方法であると思います。関係する先生方の真剣な取組を願い、既定方針どおり強力に推進していただきたいと思います。 教育委員会の方針に反対し、順次入学を求める「犀陵中学校のよりよい発足を願う会」の資料によると、「同時入学はなぜ問題か」で十三項目、「順次入学するとどうなるか」の十一項目からなっております。私には、この反対運動の背景に、教師の影を感じられてならないのであります。なぜならば、同時入学はなぜ問題かの十三項目のほとんどは、教師が汗とズクを出せば解決できる問題だし、どうなるかの十一項目は、逆にほとんど汗を流さなくて済む問題からだと思うからであります。 そして最後に、「長野県下の中学校では、同時入学しかないが、他県では順次入学は幾らでもみられる。また、長野南校は一年生より順次入学で出発した。だから犀陵中学校も順次入学が適当である。」と結論づけています。新設長野南高校発足時は、同校に入学すべき二年生、三年生は存在していなかったわけであります。ここまでくれば、いささか語るに落ちるのでありますが、「犀陵中学校のよりよい発足を願う会」の会員のほかに、純粋に子を持つ親として心配される方々もたくさんおられると思いますので、教育委員会も、先生方もあらゆる機会をとらえ、説明し、理解してもらうよう努力をしていただきたいと思います。教育委員会の決意のほどを伺います。 次に、新設小学校二校の進ちょく状況について伺います。犀陵中学校と同じく、長野市立小・中学校通学区域等の改善に関する提言に基づき進めている新設小学校二校の今日までの経過と、今後の進め方について伺います。 次に、長野県市議会議長会が、県に対し、青少年保護育成条例の制定を要請することを決めたという報道について伺います。長野県市議会の議長である本市の山岸議長に伺ったところ、まだ正式決定はしていないとの由でありますが、ともあれ、露骨な性の表現を掲載する出版物やビデオなどのはん濫、特に昨年の幼女連続誘拐殺人事件の折のホラービデオなどを背景に、県下の市議会議長会が、県に条例の制定を求めていく方針を決めたと報道されました。自然の流れであり、青少年を健全に育てたいとする気持ちの表れで、評価したいと思います。 早速、信濃毎日新聞は、その社説で「長野方式の育成策で今後も」と題して、この議長会の動きに不賛成を表明しております。すなわち、「県は当初より条例を持たず、住民運動、業界の自主規制、行政の啓発活動の三つの対応を柱とする長野方式で、青少年の保護育成に取り組み、全国で条例を持たない唯一の県となり、このために格段の不都合が生じているわけではない。むしろ条例がないことを誇りとすべきものある。」としています。そこで、長野県は他の都道府県と比較して、青少年の非行件数はどの位置にあるのか。また、本市の状況はどうか、まず伺います。 青少年の育成は、個々の家庭と地域住民と学校の三者が協力して、真剣に取り組まなければ、成果は期待できないことは当然であります。また社説は、「様々な悪影響から子供たちを守りたいというのは、親として、大人としての共通の願いである。だからと言って、規制さえすれば解決するといったものではない。メディアに対しては、映画や広告に端を発した規制の動きが、ビデオから個室カラオケなどへ次第に広まっている。しかし、その効果には疑問が多い。有害図書にしても、手に入れようと思えば、条例のあるなしにかかわらず、手に入る現実があり、条例による規制はほとんど有名無実化している。条例の存在に安心していれば、事態はかえって悪くなりかねない。」と主張しています。 県下でただ一つ、保護育成条例を施行している本市教育委員会は、これに対し、どのような見解を持つか伺います。 さらに、「条例はまた、基本的人権の一つである表現の自由を脅かす危険な一面持つ。有害指定には確たる基準もなく、少数のし意的判断にゆだねられている。規制がいたずらにエスカレートするおそれも多分にある。表現の自由の侵害には慎重でなければならない。」と言っています。 現在、私は長野市青少年健全育成審議会小委員会の委員として、毎月、有害図書の審査をしている立場から言わせてもらえば、我々は決してし意的な判断で審査をしているわけではありません。八名のメンバーがそれぞれの経験と常識で判断し、評価結果を集計して、指定を決定しているのであります。これが良識であります。し意的判断というのなら、確たる基準とは何かを記すべきであります。表現の自由は侵害してはなりませんが、表現の自由の名を借りた自由の濫用は、断固排除すべきであります。 本市は条例制定後十数年を経ていますが、改定あるいは見直す部分はあるのかどうか伺います。いずれにしても、議長会の動きが大きな動きに発展することを大いに期待したいと思います。 次の質問事項は、長野駅東口地域の開発促進についてでありますが、さきの代表質問でほとんど答えられておりますので、次のことについて伺います。 それは、十二月定例会で、二月中に地元の街づくり研究会の皆さんに提示できるとし、本議会ではあと一、二週間でと言われた長野駅東口地域整備調査委員会による基本構想をどんな手順で地域に下ろしていくのか伺います。いずれにしても、毎議会で必ず東口開発が論議されます。そのことは、ここの開発が本市にとって最重要な大事業であるということであります。 次に、古牧地区内幹線道路の状況について順次伺います。 第一は、国道四百六号線平林街道についてであります。四百六号線を国道十八号線まで拡幅する必要性は今さら言うまでもありません。比較的順調に進んできたのでありますが、本年度分の工事が中断されています。それは水害の常襲地である西和田を通過するこの道路の排水処理が行き詰まっているからであります。この打開策を伺います。 運動公園に設置するたん水池への排水路、すなわちJR長野工場から運動公園に通ずる道路へ排水路を設置することが解決の糸口になると思いますが、併せて伺います。 第二は、吉田大豆島線の拡幅と、長陽線直進の見通しについてであります。吉田大豆島線は、オリンピック関連である位置付けでありますので、都市計画決定はいつごろになるか。また、長陽線はどのように進行していくのか。特にこの地区は、現在、区画整理事業をすべく準備を進めているところでありますので、区画整理事業との関連についても伺います。 第三は、長野須坂インター線の拡幅と、上高田地区内の工事促進についてであります。屋島橋から国道十八号線までの拡幅についての関係者への説明はどのように進んでおり、今後どのような手順でなっていくのか伺います。 同線の上高田地区内の拡幅工事は、国道十八号から西へ約二百メートル余り終了し、供用開始が間近と聞いておりますが、それから西へ区画整理事業の絡みもあり、どのように進んでいくのか伺います。いろいろの障害はあっても、この道路は、高速道須坂インターと長野駅を結ぶ大動脈でありますので、避けては通れません。現状と展望を伺います。 最後に、競争入札参加資格審査を隔年制にすることについて伺います。 本市では、入札参加資格審査を毎年二月から三月にかけて実施しております。参加事業所が多いので、その事務も相当なものであります。今年から各事業所へ、事業所名分類で、審査日を指定しました。これだけでも事業所側からすれば大変ありがたいことであるようであります。私がかかわっている事業所の関係でも、県内では松本市、諏訪市を初め、かなりの町村で既に隔年審査になっております。新潟県も上越市もそうであります。国の機関はかなり前から隔年審査であります。本年五月から、土曜閉庁が実施されますと、必然的に事務の合理化が求められてくると思われます。以上を踏まえ、本市も入札参加資格審査を隔年制にすべきであると思いますが、いかがでしょうか伺います。 なお、いまだ踏み切れないとするならば、その理由を明確にしていただきたいと思います。 以上で質問を終わりますが、時間がありましたら教育に関し、少し述べさせていただきたいと思います。 ○副議長(村田武君) 市長塚田君    (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 伊藤議員の御質問にお答え申し上げますが、まず最初に、「朝日ジャーナル」三月二日号に載りました本多勝一氏によります「貧困なる精神」という記事が載ったわけでございますが、これにつきましては、大変読んでみた後味が、全体的に非常に感情的に走っておりまして、極めて節度のないものである。このように考えておりますが、そういうことで大変遺憾でございます。県では、一部取消し及び陳謝を求める抗議の文書を送っておる次第でございます。 その中で、閣議了解をほごにしたということはどうかと。こういうことでございますが、閣議了解をほごにしたと言っておりますが、長野冬季オリンピック招致の閣議了解につきましては、なるべく既存の施設を使うことが望ましいけれども、施設の新設に当たっては、適正な規模のものにしなさいという閣議了解でございまして、新設も認めておるわけでございまして、その場合には、コンパクトで、適正なものと。こういうことで、その方針で今いろいろな施設や計画の、十月に出します最終的なIOCへの計画書を今検討しておる段階でございますので、閣議了解の線に沿っておるわけでございますので、記事はおかしい。このように考えております。 それから、専門家が十分調査してやっておるので、八百長であると。このような指摘は非常に遺憾でございまして、自然とオリンピックが共存するものを高い基本理念に挙げて、最初から長野冬季オリンピック招致には取り組んでおる次第でございまして、その趣旨に沿いまして、招致委員会内に自然保護専門委員会を作っております。こういうふうに取組を最初からしておるのは、調べてはございませんが、恐らく長野が十分取り組んで、最初から自然保護専門委員会を作っておる。こういうことでございまして、その中で、県でも、直接志賀高原の岩菅山に関する調査委員会を作りまして、学者の先生方が、専門家の先生方が大勢委員に入っていただきまして、自然科学的な条件、社会科学的な条件、あらゆる角度から調査をした調査報告書を基に、自然保護専門委員会が二年にわたりまして、非常に精力的に、十分現場の視察もしていただき、また、いろいろ実地調査、またいろいろな資料の収集をしていただく中で、非常に精力的に調査をいただいて、結論が出た次第でございます。 その中で、私も自然保護専門委員会には再三出席をしておるわけでございますが、既存の施設を利用できないか。こういうことで、自然保護専門委員会では、白馬の関係、飯綱の関係については、了解をしていただいておるわけでございまして、最後に残されたのが、滑降コースでございますが、これがやっぱり傾斜度とか、それから八百五十メートルぐらい確保しなければいけないというような標高差がいろいろな制約がある中で、いろいろ調査をして、いろいろな議論をしていただきました。 白馬の八方尾根の既存コースも考えたのですが、先生方の意見では、あそこはもろい岩質でございまして、相当大幅に拡幅といいますか、改造工事をしないと、滑降コースにはならないということで、かえって岩石を崩した後の自然崩落の方がこわいという御指摘もありましたし、いろいろな角度で検討していただいた結果、国立公園の中では普通地区ということで、一番規制の緩い、しかも山ノ内町の地元の共有林として長い地元の人々の生活を支えてきた、伐採をしてきた山でございまして、昔は薪や、そういうもので生計といいますか、生活の上で、毎日の御飯を炊く薪や何かで村人のために利用してきた。 それから最近では、学校とか、水道、公共のものに二度ほど伐採をしてきた。全面的に伐採をしてきた。こういう普通地区で伐採してきた山でございまして、規制の一番緩いところで、しかもユネスコのMABという計画の区域外でございますので、そこは最終的には、自然保護専門委員会で報告書を出していただいた。そういうことで、いろいろ必要な手続を進めて決定をしてまいったという経過でございますので、そういう経過や考え方は、よく関係の皆さんに御理解をしていただくように、招致委員会としても県と相談して、今後、積極的に出向いて説明をしてまいりたい。場合によっては話合いを十分してまいりたい。このように考えておる次第でございます。 そういうことで、八百長ではございません。専門家が十分調査をして、結論を出して、それを尊重して進んできたと。こういうことでございますので、御了解いただきたいと思います。 自然との共存の基本的な理念についてでございますが、自然と人類が共存しながら今の社会を築いてきた。今の繁栄を築いてきたのでございまして、自然とうまく調和しながら人類の将来のために、調和のとれた整備、開発を考えていくことが一番重要である。偉大な自然を恐れながら、調和のとれた整備ということは大事にしていきたい。そういう理念から長野の冬季オリンピックも取り組んでおる次第でございますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、古牧地区内の幹線道路につきまして、私からは、国道四百六号線についてお答え申し上げたいと存じますが、国道四百六号線、国道バイパスまで拡幅を改良していくことは、非常に緊急の事業と考えておりまして、かねてから県の方に強く要望してまいったわけでございますが、平林地区内の都市計画街路事業につきましては、地域の地権者の皆さんを初め、御関係の皆さんに御協力をいただいて、六十二年度で改良は完了した次第でございますが、引き続いて六十三年からは、道路改良事業ということで着手をしておる次第でございますが、延長一千八十メートルぐらい、幅二十二メートル、四車線の両側歩道付きということで、早急にこの事業を着手していきたいと思っている次第でございます。総事業費四十二億円ということでございまして、県の方に強力にお願いいたしまして、予算措置をしている次第でございますが、本年度、用地国債を適用して、用地の取得にも入っていきたい。このように考えている次第でございます。 その中で、御指摘の水害の問題で、路面排水等で問題があるということで、地元からも御指摘がございまして、水害のないようにしっかり対策を立てて、地元の皆さんの御了解をいただいて事業を進めてまいりたい。こういうことで、地元に作られております整備促進同盟会とよくお話合いをいたしまして、地元の意向をくみまして、事業をやる責任者でございます事業主体の県と、市が間に入って、調整を進めてまいりまして、御心配の水害対策もしっかりやっていくと。こういうことて御了解をいただいておるところでございますが、これは東和田、西和田、両地区の総合的な治水対策を市の方で立てて、これから事業を進めていくということでございます。 特に東部幹線への排水路の建設、引き続いてやっていくということと、運動公園内に造る予定でございます雨水調整池に接続いたしまして、そのほか総合的に東西の和田地区の治水対策をいたしまして、地元の御了解の上で、工事を実施をしていきたい。このように考えて取り組んでおる次第でございますので、御了解をお願いいたしたいと思います。 以上、私からお答え申し上げます。 ○副議長(村田武君) 財政部長奥元君    (財政部長 奥元護君 登壇) ◎財政部長(奥元護君) 御質問の競争入札参加資格審査申請を、隔年制にすることにつきましてお答えいたします。 現在は、県で毎年実施しておりまして、長野市につきましても、契約規則によりまして、毎年実施いたしておるところでございます。県におきましても、隔年実施につきまして、検討を始めておりますので、県と同時に実施することが業者の皆様にとって一番利便と考えますので、県の動向を見ながら、早期実施の方向で検討してまいりたいと考えておるところでございます。 ○副議長(村田武君) 教育次長新井君    (教育次長 新井好仁君 登壇) ◎教育次長(新井好仁君) 私から、犀陵中学校開校に伴う御質問と、青少年保護育成条例に関する御質問にお答えさせていただきます。 過日、高川議員さんからの代表質問でお答え申し上げましたように、市教育委員会では、平成三年度予定しています犀陵中学校開校は、一年生から三年生までの同時分離統合の方針で進む考えであります。「犀陵中学校のよりよい発足を願う会」は、昨年十二月下旬に母親三名と、教師二名の呼びかけで準備会が発足したと聞いております。これ以前の七月に、市教育委員会は、犀陵中学校運営推進委員会を発足し、生徒の側に立ち、しかも父母に心配をかけないよう、円滑に分離統合するため、万全の準備を進める具体的な問題について、誠心誠意検討と協議を重ねてまいりました。 また、十二月上旬に関係小・中学校七校のPTA会長によります連絡会も結成され、PTAについての検討を重ねていくようになっております。この会では、特にまたPTA会員の中からの要望を取り上げでいくよう、そうした通知を関係の父母に申し上げたと聞いております。 既に平成二年度から三中学校にて、生徒がよい別れと、希望と期待を持って、新たな仲間との出会いと、学級及び校風づくりに意欲的な中学校生活が展開するための指導計画、指導内容が立てられました。 少し具体的に申しますと、教科指導では、学習の進度と教材資料の選定、道徳教育、特別活動及び同和教育では、主題と指導内容の検討、大豆島解放子供会の運営、進路指導では、進路指導資料の選定と指導計画、テスト計画と結果の処理及び進路相談の計画、生徒諸活動では、生徒会結成準備委員会と活動計画、生徒会規約原案の検討や役員選出方法、学級編成と生徒会委員、学級係の選出方法の検討、それから専門部活動の編成と大会参加、生徒指導では、三中学校生徒の実態の分析と生徒指導方針の確認、校則、決まりの検討、制服、体育着、かばん等の検討、新入生保護者への説明会の計画、特殊教育では、障害を抱えた生徒への配慮による学級編成と指導計画、内容の検討、行事では、学校、学年行事の検討と調整、修学旅行計画の立案、三校交流活動の計画、分離お別れ式、開校式、入学式の準備、PTAでは、PTA結成準備会と授業の推進計画、予算案の作成と結成総会の準備、学級地区PTAの結成手順の検討等々でございます。 これらのことを、平成二年度から実施しますことは、犀陵中学校へ移る生徒のためばかりでなくて、残る生徒のためでもございます。市教育委員会並びに各学校において、推進委員会の検討、協議を通しながら、通学区域にわたる地区に出向いて、関係父母に説明をしたり、学校においてはPTAの各会合、学級、学年、PTAを通して、何回か説明をし、理解を求めてきたところであります。 今ある学級を分離しないでほしいとする要望は、担任教師としても忍びないところであることは理解できます。しかし、人生の中でも、最も多感で、行動力のあるこの時期の生徒は、一時の不安や心配を克服して、新たな校風と伝統づくりに燃えるエネルギーを持っています。一年生順次入学について御答弁をしてまいりましたが、入学式や生徒会が主催する一年生歓迎の会で、今まで小学校の最高学年で、児童会行事等でリーダー的に活動してきた一年生も、中学の上級生の姿を見て、その体の大きさ、立派で力強い歓迎の行事に目を見張り、自分もあのようになれるかどうかという不安と同時に、しっかりやろうという決意がわいてくるものであります。小学校の気分が抜けて、中学生として自覚のある出発がそこから始まると思います。 一年生だけの入学であれば、一見指導しやすく、よい雰囲気を想像するかもしれませんが、そこには上級生とともに諸活動をする貴重な体験が除かれ、人生の基礎、基本を学ぶ探索やかっとうもなく、たくましい精神を培うことも、理想の追求も弱まるものと思われるのであります。 平成二年度から実施します指導計画、指導内容等について、全教師が共通意識と決意をもって対処していただくことを、関係校にお願いしていくとともに、全学年同時分離統合が円滑にできるように、今後も必要に応じまして、関係父母の皆様方に説明を重ね、理解と協力を求めてまいりたい考えであります。 次に、青少年保護育成条例に関しての御質問にお答えいたします。 まず初めに、少年非行の状況でありますが、県段階で、昨年一年間の刑法犯少年は三千五百六十一人で、前年と比較しまして四・四%の減少となっています。少年人口一千人当たりの非行率は八・二%であり、全国平均七・九%をやや上回っております。長野市では、昨年度の刑法犯少年は六百二人で、前年と比較して、百五十九人、二十・九%減となり、非行率は県下十七市の平均九%を下回る八・六%となっております。また、非行率の高い順から申しまして、十七市の中で、元年度は十位に位置し、六十三年度の五位から大幅に下がってきております。これは長野市青少年保護育成条例に基づく環境浄化運動により、市民が関心を深めて取り組んでいただいたものと条例の効果を評価します。 しかしながら、最近の刑法犯は、万引き、窃盗など、初発型非行が主流を占め、女子非行の比率が高くなっていることであります。休日に、大型店などが非行の場所になりやすいこともありますので、家庭や社会における子供たちの監督と指導が強く求められるところであります。 条例の制定によって、事業者の皆さんに、自主規制の協力が求めやすく、少なからず効果を上げております。しかし、十分理解を得られない事業者もありますので、引き続き条例の理解を求め、自主規制の協力をお願いしてまいりたい考えであります。 条例施行に当たりまして、第一に自主的市民運動を盛り上げるための地域との連携、第二に業界の条例趣旨の理解と、自主規制の推進、第三に自主規制を第一義としながら、及ばないところがあれば、条例適用して、保護育成に求めてまいります。効果がないから、条例を不要とするのでなく、問題発生の歯止めと市民の道徳性と倫理感かん養のために効果的に運用する努力が備わって、条例の意義が生きてくるものと思います。 社会環境の変化が急速に進む中で、御指摘のとおり非行の温床となる場がいろいろと姿を変えて出現しております。その状況と推移を見極めながら、現行条例を見直すことについて、市議会及び関係諸団体とともに研究し、保護育成に後れをとらないようにしてまいりたいと考えております。 ○副議長(村田武君) 教育次長久保田君    (教育次長 久保田隆次君 登壇) ◎教育次長(久保田隆次君) 新設小学校二校の進ちょく状況につきましての御質問にお答え申し上げます。 最初に、長野地区東部に建設を予定しております小学校でございますが、建設の位置は御案内のとおり南高田の地籍でございます。その用地の取得の状況について申し上げますと、第一次計画では、面積二万三千二百二十二平方メートル、地権者十一名でございますが、このうち既に十名、二万二千五百二十四平方メートルにつきまして御協力をいただいておりますので、九十七%の方の売買契約が成立をいたしたわけでございます。残る一名、六百九十八平方メートルございますけれども、これにつきましては、ただ今御協力をお願いをしておるところでございます。 しかしながら、今日までに御協力をいただきました地権者の方々につきましても、代替地の希望をされておる地権者がたくさんございますので、その要望に沿うようにただ今努力をいたしておるところでございます。 学校用地は以上のような状況でございますので、ただ今取付け道路等について検討を進めておりますが、新年度できるだけ早い時期に用地の造成工事に入りたいというふうに考えております。また、開校の時期でございますが、先ほど申し上げました取付け道路、並びに代替地の問題等の懸案事項の状況をみながら、慎重に取り進めてまいりたいというふうに考えております。 次に、更北・川中島地区の新設小学校でございますが、三本柳土地区画整理組合の御協力によりまして、既に用地取得の手続を進めておりますので、計画どおり実施してまいりたい考えでございますので、一層の御指導をお願い申し上げます。 ○副議長(村田武君) 建設部長小林君    (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 私から、幹線道路の状況の中で、一般県道大豆島吉田、それから市で行っております古牧朝陽、それと県でやっております須坂インター線と、この三点についてお答えを申し上げたいと思います。 まず、一般県道大豆島吉田でございますけれども、この路線につきましては、一番ふくそうしております国道十八号と、先ほど市長が申し上げました四百六が西の方から整備されつつあるわけでございますが、そこの交差点、東和田地籍でございますが、あそこの交差点が一番問題になるわけでございます。そういう中で、議員さんお話にもございましたように、私どもも位置付けとすれば、オリンピック関連道路としまして、いわゆる長野運動公園の西側にございます都市計画街路東豊線、あれを四百六から南へ、インター線まで出すと。こういう一定計画を持ったわけでございます。そういうことで、現道も含めながら、将来そういった整備水準でいくのがよろしいのではなかろうか。こういうことで精力的にやっておるわけでございます。 しかし、お話のございました西尾張部、あるいは長池地籍での面整備の関係でございます。既に西尾張部の区画整理準備委員会、こういうものも設立されまして、相当動きも出てきてまいります。当然その中に、今申し上げました東豊線の問題、あるいは東西では今やっております古牧朝陽等も一緒に入ってくるわけでございますので、それらの整合等も、面整備に合わせてお話合いを持ちながら、これから幅員等の検討も迫られるわけでございますけれども、一応二十二ぐらいが妥当ではなかろうかというようなことは持っておりますけれども、これも皆さん方御調整を頂だいしながら、早い時期に都市計画決定をして、事業化に入りたい。こういうことでございますので、御理解を賜りたいと存じます。 それから、古牧朝陽線でございますけれども、これは既に長野市が事業化に入っておるわけでございますが、この関係につきましては、朝陽地区の産業道路、インター線と四百六号線を縦に結ぶ産業道路の方から西尾張部の方に向かって、現在仕事をしておるわけでございます。ここは少しの間は、用地買収でお願いをしていくのが事業でございまして、早めに進ちょくを図ってまいりたい。こういうことでございますので、御理解を賜りたいと思います。 次に、長野須坂インター線でございますが、国道十八号より東でございます。既に十四メートルの一次改築のできておるところでございますけれども、今回、この二年度から屋島橋の増設、これらに抜けて四車化の都市区画変更、これが精力的に進められているわけでございますけれども、昨年の暮れから今年の二月ぐらいにかけまして、地元北屋島、あるいは南屋島、それから南高田、南北長池と、こういった方々に御説明を申し上げてございます。若干、意見調整のまだできないものもございますけれども、精力的に御説明を申し上げて、御理解をいただいて、区画変更をしていきたい。こういうことでございます。 なお、国道から西でございますけれども、議員さん御指摘の十八から西側二百メートルという供用開始部分も出てきておりますし、真ん中の区画整理、一番問題になっております六百八十メートルというような長い距離でございますけれども、これらにつきましては、相当地権者の皆さんと区画整理法の中で是非やってほしい。若干縮小してでもということで、いろいろな案を出しながらやっておるわけですけれども、もう少しのところで詰まらないというのが現状でございます。 そういう中で、私どもも、県の方で単独とか、いろいろ手法があると思いますけれども、いずれにいたしましても、事業そのものについての協力が四分六、いわゆる四分が協力というような地区の情勢等があるわけでございますけれども、県の方においても何か単独で踏ん切りができないか。こういう面と絡み合わせて、私の方も強く申し上げてございますけれども、一定の若干の経過がございますので、地区の皆さんとも情勢をお話しながら、いずれにせよこの六百八メートルにつきましては、一番の問題でございますので、精力的にやっていきたい。 後西の百四十メートルの東通りから七瀬区間、これは後用地が一件残ってございます。後、工事も今年から入りまして、百四十メートルの県道菅平線までは、この二年、三年ぐらいで完了する。こういうような計画になっておりますので、なお一層努力をしてまいりたい。こういうことでございますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(村田武君) 市街地整備事務局長宮沢君    (市街地整備事務局長 宮沢信雄君 登壇) ◎市街地整備事務局長(宮沢信雄君) 伊藤議員さんの御質問のうち、私の方の長野駅東口地域の開発について、どのような今後スケジュールで地元に下ろすのかというお尋ねでございますが、お答え申し上げたいと思います。 代表質問でも市長が御説明申し上げたとおり、基本構想につきましては、近日中に私どもの方の手元へ東京の方から送られてくるということでございます。送られてき次第、市の内部で緊急に検討していきたいということでございまして、次の段階でございますが、でき得れば本議会の中の建設企業委員会に、内容について御報告を申し上げるということにしたいと思います。 引き続きまして、関係地区の中に、長野駅東口の街づくり研究会という会がございますので、その方の評議員会、並びに理事会に内容を御提示申し上げ、十分検討いただく中で市長あてに意見書を最終的にはいただくということにしてまいりたいということでございます。その意見書を頂き次第、私どもはその後、関係する今度は、そこにお住みの皆さん方に、この内容について御説明申し上げ、御理解を得てまいりたいということでございまして、この理解がおおよそ私どもがアンケート調査をいたしまして、九十%を超すような状況になりましたら、基本計画に入ってまいりたいという考えでおるところでございます。 ただ、ご存じのように、この計画の区域の中の一部の地域の皆さんとは、いろいろ過去に歴史的な背景がございまして、まだ話合いができないという状況でございます。しかしながら、この一部の地域の中の一部については、どうしてもこの話合いに応じていただかないと、街づくり全体の計画ができないという状況下にございますので、今後とも何らかの形で話合いが持てるような方策を見いだす中で努力してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。 ○副議長(村田武君) 五番伊藤君 ◆五番(伊藤治通君) それぞれありがとうございました。 先ほども申し上げましたように、若干時間がございますので、教育に関して意見を述べたいと思います。 それは、一人の家庭の主婦の体験文を朗読したいと思います。 「だぶだぶのズボンをはき、髪を真っ赤に染めて、ポケット手に歩く子。童顔がその格好にそぐわない。校舎の端の避難用の裸階段に四、五人。授業中だというのに、点々と座っている。お互いに話を交わすでもなく、ヌーボーと自分をそこに置いているという一種独特のムードがあった。校庭をこちらに歩いて来る赤い髪の子に、校長先生が窓から声をかけられた。いい笑顔を見せながら、素直に校長室の窓辺に来て、一時明るい会話が弾む。いい子たちだ。手を加えた人口的な異様な髪の色が衝撃的だった。髪の色に象徴される心理状態が私には悲しく思えた。 幼い日に、親も子も、今日の変ぼうを想像だにできず、幸せいっぱいでいたであろうに……。家庭も学校も、そして社会も、人間の問題として今の社会状況を大切に考えていってほしい。殊に私たち母親は、物やその他の欲にとらわれることなく、ささやかな生活の中から、真の幸せの意味を考えてみる必要があるのではないか。それが大切な我が子への尊厳につながると思うのです。 深く大きな愛を実践されてきたS中の校長先生が、赴任されてきて三年になろうとしている。一時は新聞種になったり、また、思いもよらない遠方の学校の父兄から、S中の生徒の悪行が聞こえてきたりしてきて、校名を伏せたニュース等にも、いつもはらはらさせられたものだったが、いつのころからか、気がついてみると学校は静かになり、子供たちは先生に反抗しなくなったという。そして赤い髪の子たちもすっかり見当たらなくなった。 母親文庫の卒業生として、時に学校へ行くとき、先生と父兄との壁は全くない。先生方は明るく、親切で、私たちを大事にしてくださり、学校側も父兄も困ることを表に出して、お互いに話し合える姿勢があって、開かれた学校を感ずる。今までの学校のイメージから飛躍した、地域へ根を張った学校のイメージは、父母との間で大変評判がよい。早朝から校門に立たれて、登校する生徒に声をかけてくださるたすき掛けの校長先生の「おはよう運動」。通用門の落ち葉を掃く校長先生の後ろ姿に、子供たちが自然に口をついて出る朝のあいさつ。静かに、静かに変容しつつあるS中の様子を見聞きするにつけ、赴任されたての校長先生が、母親文庫の総会であいさつしてくださったお言葉を印象深く思い出している。 「子供は規則でしばっても、表面は変わっても、真の改革ではない。子供を大切にして、愛情をかけてやれば、子供たちはきっと安定してくる。いざというとき、子供を本気で怒れる人間関係をつくっておけるように努力したい。」これぞ待望の教育だ。私は、すかさず発言して言った。「それは大変時間のかかる方法と思う。しかし、いったんいい方向に向き始めれば、学校は急速に変わるのではないか。それこそ私たちが全幅の信頼を寄せて、子供をお任せできると思うので、よろしく。」あのときのみんなの拍手が耳に聞こえてくる。 この中学で、昨日第二体育館のしゅん工式が行われました。一千三百人を超える生徒が整然と参加しておりました。校長先生に続いて、生徒代表のあいさつがありました。三十年余の寿命を終え、その歴史を閉じた古い体育館への惜別の情、新しい体育館完成への一日千秋の思いを述べながら、三十五のいろいろの仕事の会社と、三千人を超える人の手によって造られたことを先生から聞いて、この体育館を私たちはもとより、これから続く後輩たちも、いつまでも大切に使わなくてはいけない。このことを私たちの責任と義務であるという言葉で全員に訴えました。感動的な一時でした。 木の香が漂う体育館で、今日からバスケットボールのクラスマッチが始まるそうであります。三年生は、中学最後のすばらしい汗を流すでありましょう。」 本市教育委員会の最大の懸案であった過大規模校解消が具体化し、犀陵中学校が来年四月に開校し、それに続き、新設小学校が順次開校できる見直しが立ったこと。裾花中学校女生徒の不幸な、しかも残念な死。この二年間、教育関係でいろいろなことがありました。恐らく、本定例会を最後に、新井教育次長は、教育現場に帰られるでありましょう。 そうして、そこで水を得た魚のように活躍されることを願って、母親文庫「波紋」にあった主婦の一文を朗読しました。これもまた二年間の成果であります。 以上、申し上げて質問を終わります。 ありがとうございました。 ○副議長(村田武君) 三番根岸元宏君    (三番 根岸元宏君 登壇) ◆三番(根岸元宏君) 議席番号三番根岸元宏でございます。 私は、質問の順序に従いましてお尋ねいたします。 なお、その他の項で飯綱高原大座法師池湖畔のリゾートホテル建設について。大座法師池の護岸出水防止工事について、国道四百六号線、通称造り道地籍の工事計画について質問いたしますので、市長並びに関係理事者の御答弁をお願いするものであります。 質問の前段で、去る二月十六日から十八日まで、飯綱高原長野市営スキー場において、十六か国、百四十七名の選手、役員が参加し、フリースタイルスキー・九〇FISワールドカップ長野大会が、延べ二万二千人余の観衆の中で、盛大裏に開催されたことは、スキー場の整備はもとより、塚田市長を先頭に、長野市役所職員を初め、スキー関係者、幅広いボランティアグループ、地元の方々など、関係者の統一された綿密な準備と、強力な運営によるもので、大会の成功に対し、ともに心からお喜びを申し上げるものであります。 この大会は、一九九八年、長野冬季オリンピック招致に向けての市民の熱意の結集であり、来年六月のIOC決定に向けての大きなステップとして、市民に確固たる自信を与えた大会だったと確信いたします。 さて、最初に本年二月一日から、「長野市飯綱高原の自然保護及び調和のある整備に関する要綱」が施行されました。私は、六十三年九月、定例市議会一般質問で、飯綱高原のリゾート開発の構想についてお尋ねいたしました。昭和五十九年、長野市飯綱高原観光振興基本計画が示され、開発が進められてきております。飯綱は、都市計画区域外の地区でありますので、この要綱の施行に伴い、乱開発を防ぎ、理想的なリゾート地の構築を期待するものであります。「この要綱は良好な自然環境を形成している飯綱高原の開発に対し、必要な指導を行い、もって自然環境の適正な保護及び調和ある整備の推進を図ることを目的とする」とされております。 そのために、施設整備計画を基本として、「文化・スポーツ・レクリェーションゾーン」「リゾート保養ゾーン」「自然探勝ゾーン」「農業体験ゾーン」の基本整備区域、施設名が示されたのであります。そこで、総合的な基本計画に立脚して、整合性のある開発を進める上から、次の点について市長にお尋ねをいたします。 自然探勝ゾーン農業体験ゾーンの開発整備について、施設名等を含め、要綱の指導についての基本的な考え方と、今後、要綱の指導要領等を示される準備があるかどうかの二点についてお尋ねをいたします。 次に、冬季オリンピックの招致活動についてであります。 一昨年六月の国内候補都市の決定に続いて、昨年六月に閣議了解を得、現在、全国組織に拡大強化された組織招致委員会を中心に、活発な運動が展開されております。去る二月十二日には、塚田市長は開催都市の市長として、スイス・ローザンヌの国際オリンピック委員会、サマランチ会長にJOCの招請状、長野市の立候補届、政府の支持書を正式に提出されたところであります。 一方、二月二十四日から、二十八か国、三百人余の参加の国際ジャーナリスト長野ウィンターフォーラムが志賀高原で開催されましたが、新聞等マスコミによりますと、「オリンピックいらない会」の方々は、冬季オリンピック招致反対のチラシを配り、また、反対の横断幕を掲げ、加えてIOC委員のメンバーなどに反対の書面を送り、なお今後反対運動の拡大を進めるとも聞き及んでいるところであります。 塚田市長は、三月定例市議会市長施政方針の中で、二月十二日、サマランチ会長への正式な書面提出の際、会長から、「心から歓迎します。長野は強い候補と思っております。大切なことは、長野県民が、日本国民が、オリンピック招致に結集することであり、九一年のイギリス・バーミンガムでの幸運を祈ります。」という心強い激励の言葉を頂いたと報告されました。 また、立候補届を正式に提出した今日、冬季オリンピック招致についての、五つの基本的な考え方について述べられました。本年九月に予定されておりますIOC東京総会も、半年後に迫り、最も緊要な山場を迎える現在、盛り上がる市民の結集がまず必要であります。 私は、一昨年夏、アメリカ合衆国のデンバー市、昨年夏、一九九四年、長野開催の四年前の冬季オリンピック開催地のノルウェー王国リレハメルを中心に視察団の一員として、ノルウェーオリンピック組織委員会を正式に訪問し、広報渉外担当者とレクチャーを行う機会を得ました。国の政治形態や参画の方法には多少の違いはあっても、民主主義の基本ルールを遵守した招致活動であることを理解することができたのであります。 昨年九月の定例議会一般質問でも申し述べましたが、昨年六月下旬芋井地域活性化に向けて、地区内人口約二千九百名のうち、一千四百二十四名を対象に、芋井ふるさとづくり協議会が中心になり、アンケート調査を実施いたしました。アンケートは、十三項目ですが、そのうちオリンピック開催について取り上げてみますと、まず「飯綱高原は一九九八年、冬季オリンピックのボブスレー、リュージュ、フリースタイルの会場候補地に選ばれておりますが、あなたのオリンピック開催に対する御意見をお聞かせください」という問いに対し、賛成は九十三%でありました。 これは一地区のアンケート調査でありますけれども、一昨年の国内候補都市決定に向けての県内署名数からも、県民、市民のオリンピック招致熱意は明白であります。市長のオリンピック招致についての五つの基本的な考え方の一つに、「JOCプレゼンテーションの趣旨を十分尊重し、特にオリンピックと自然が共存する調和のとれた大会を目指します。」とされております。もちろんこの理念に異議を唱える市民は皆無であります。 そこで私は、過日、高川議員の代表質問、先ほど伊藤議員の一般質問と角度を変えて、オリンピック招致に熱意ある、市民挙げての結集を図るため、次の諸点について市長にお尋ねをいたします。 第一点は、「オリンピックいらない会」の組織と活動理念はどこにあるのか。 第二点は、この会の自然保護との関連はどうなのか。 第三点は、反対運動がIOC委員に与える影響について。 第四点は、この組織の方々との今後の対応について、市長の御所見をお伺いいたします。 次に、飯綱スキー場の整備についてであります。フリースタイルスキーワールドカップ長野大会の成功の最大の要因はスノーマシン、スノーガンの人工降雪機の整備にあったと思います。 そこで次の点についてお尋ねいたします。 第一点は、スノーマシン、スノーガン等、人工降雪機の稼働日数。人工雪の量、使用された水の量についてお尋ねします。 第二点は、今後、使用される給水計画についてお尋ねいたします。 第三点は、世界大会開催地としての飯綱スキー場に、この大会を契機に、スキー客の大幅な増加が見込まれると同時に、市民のスキー場として、雪不足の現在、人工降雪機の導入が必須であります。平成二年度を含め、今後の導入計画についてお尋ねをいたします。 次に、バードラインの復旧についてであります。去る一月二十五日、県の公営企業経営審議会で、採算面から復旧は困難との見解から、代替ルートとして、県道飯綱高原浅川線の改良を検討すると報道されました。地附山の災害後は、長野側の入口部分四・一キロが閉鎖になり、代替道路として現在市道の通称七曲線が利用されております。市におかれましては、災害後、七曲線の拡幅改良等、工事を施行され、特に昨年十一月以降も、交互通行の困難な一本松付近を中心に拡幅改良工事が行われました。 しかし、路線バスを除く大型車は、国道十八号線回りで、豊野町、牟礼村に遠回りし、飯綱高原に入っているのが現状であります。諸状況の中で、飯綱高原への道路整備は、地元住民を初めとする地区の悲願であります。このような現況の中で、長野市は市道としての通称七曲線の今後の拡幅改良についての見解と計画についてお尋ねをいたします。 次に、飯綱高原の下水道の整備についてであります。理想的な調和あるリゾート地の開発のためには、下水道の施設整備は必要不可欠であります。六十三年九月議会一般質問で、今後の計画についてお尋ねしたところであります。去る六日の公営企業管理者からの予算説明で、飯綱地区の特定環境保全公共下水道について、本年度国の事業認可を得て、事業着手のための調査測量を実施する予定との説明をいただきました。そこで、今後の実施計画等についてお尋ねをいたします。 最後にその他として、次の三項目についてお尋ねをいたします。 第一は、飯綱高原大座法師湖畔のリゾートホテル建設についてであります。「乱開発から飯綱、戸隠を守る市民連合」の方々が、長野市を相手として、保安林解除等について、現在、長野地裁において、裁判の係争中であります。三月十五日で第六回目の公判と聞いております。 そこで今までの裁判の経過と今後の見通しについてお尋ねをいたします。 第二は、大座法師池の護岸出水防止工事についてであります。県予算により、平成二年度から四年計画の工事と聞いておりますが、その概要についてお尋ねをいたします。 第三は、一般国道四百六号線、長野市茂菅地籍、通称造り道地籍の工事計画についてであります。建設部におかれましては、関係市町村の事務局として、鋭意、県を初め関係機関に積極的な推進活動をいただいております。この造り道地籍は、芋井、小田切地区を初め、鬼無里村、戸隠村住民、一万四千余人の日常の生活道路であります。かねてから、市を中心に関係地区住民の力強い、抜本的な建設運動を展開し、県では、この危険な道路を回避して、裾花川の谷に大橋を架け、茂菅集落内はずい道を通すという画期的な建設計画により、そのための地質調査等が行われてまいりましたが、平成二年度以降の工事計画概要についてお尋ねをいたします。 以上で質問を終わりますが、時間があれば再質問をお願いいたします。 ○副議長(村田武君) 市長塚田君    (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 根岸議員の御質問にお答え申し上げます。 まず最初に、「長野市飯綱高原自然保護及び調和ある整備に関する要綱」につきましてお答え申し上げますが、この飯綱高原につきましては、長野の市街地から非常に近いということ、また、高速道・新幹線が完成いたしますと、非常にリゾート地としても有望ということでございまして、特に冬季オリンピックの国内候補都市に長野市が決まりましてから脚光を非常に浴びておりますので、今から飯綱の自然を守る。特に飯綱山については、一番大事なシンボルでございますので、景観にも十分配慮して、整備をしていきたい。こういうことでいろいろ市で検討した中で、また地元の皆さんともお話合いをいたしまして、幸い御理解、御協力をいただく中で、この要綱を施行してまいった経過でございます。 飯綱の自然保護と開発整備の基本的な理念をうたっておる次第でございます。特に基本整備区域を設定したということは、それぞれの場所にふさわしい将来の整備を図っていくということで、この区域の設定をしたわけでございます。特に飯綱は国内候補都市に決まりましてから、県の地価監視制度も指定をしてございまして、地価監視制度と要綱。市の要綱については、一ヘクタール未満のものについて。一ヘクタール以下のものについてということで、一ヘクタール以上のものは県の自然保護条例の適用を受けますし、国立公園の中は国立公園法の適用を受けるということでございますので、そういう意味で一ヘクタール以下のものについて、この要綱で指導していきたい。こういう考え方でございます。 しかしながら、基本整備区域の中の開発行為につきましては、いずれも国有林とか、市や県のものについては、自然探勝ゾーンなどについては、自然のままで残すことが望ましいのですが、この自然探勝ゾーンの中でも、個人や法人が所有する土地については、原則的には緑を多くしたり、いろいろ配慮してもらうけれども、別荘や住宅の開発行為は建築基準法とか……。農業体験ゾーンについては、農地法とか農振法とかいろいろ法がありますから、そういう法的な問題がクリアできれば、開発行為は許可するという基本的な方針でございます。 ただし、その中で自然探勝ゾーンについては、なるべくたくさん緑を増やしてもらいたいし、それから木のないところは積極的に木を植えてもらったり、いろいろな修景の植樹もしてもらったり、緑を増やしてもらう。それから、動物とかの鳥類、植物などの観察施設とかは積極的に設置をしてもらいたいし、また散策路もゆったりとってもらいたい。こういう要綱に沿って、指導はしてまいりたい。このように考えておる次第であります。 農業体験ゾーンについても同じように、農地法、農振法がありますが、そういうものをクリアすれば、原則、建築はできるのですが、いろいろな指導はしていきたいということで、この要綱の別表二に、いろいろなことを守ってもらう自然保護の基準が別表二で決められておりまして、この中で建ぺい率や容積率もゆったりとってありますので、この本要綱の別表二の基準については、自然探勝ゾーンについても、農業体験ゾーンについても、その他のゾーンについても、十分守っていただくように指導していきたい。このように考えておる次第でございます。 それで、この要綱の運用基準については、指導要領を市で作りまして、適正な指導をしていきたいと思っておりますし、また、審査の場合、届出がありまして、審査をするものを適正、公平にするために、庁内で調整会議をもって、そこで協議をしていきたい。このように考えております。 次に、オリンピックの招致活動についていろいろお話が具体的にございまして、その中で四点御質問をいただきましたので、お答えを申し上げますが、特に岩菅山につきましての滑降コースの決定をめぐって、いろいろ御意見があります。冬季オリンピック招致には賛成するけれども、岩菅山でなくて、既存のものでやるべきであるというような御意見の団体もございますし、また、オリンピックそのものを要らないグループもございますし、いろいろございますが、ただいま招致委員会で把握しているのは、約十団体の皆さんがいろいろそういう動きをしておる。こういう状況でございます。 組織とか理念ということでございますが、それはそれぞれ日本生態学会とか、日本哺乳類学会、全国自然保護連合とか、それぞれその団体の目的で組織をして、それぞれ活動しておる。こういうことだと把握しておる次第でございまして、特に自然保護については、それぞれの立場でいろいろ考え方があると。こういうことでございますが、招致委員会といたしますれば、約二年にわたって、県の学者の先生方の調査結果をもとに、自然保護専門委員会で精力的に調査研究をいただいた最終的な報告書を基に判断をいたしまして、競技グループの意向も聞きまして、岩菅に決定したわけでございまして、先ほども申し上げましたように、岩菅の最初のコースを変えまして、もう一つ違うところへ、自然をなるべく損なわない方向で決めたということで、なるべく規制の緩い普通地区にしたということ。それから、ユネスコのMABの計画区域外であるということ。 それからずっともう長いこと地元の地域の皆さんの共有林として、地域の共通財産として、この森林を守り、伐採してきた経過がありまして、最近では地域の学校、上水道の建設に全山伐採したあとの普通地区の岩菅を、最小限、なるべく木を切らないと。土石の移動も最小限ということで、なるべく現状を残す中で滑降コースを造る。こういう方向で十数目、いろいろな守るべき事項を指摘されておりますので、それを十分クリアして山ノ内町が責任をもって開発主体として、県と相談しながら立派なものを造る。そして県では、自然保護基金を作り、そしてまた新たに研究所を作って、自然とオリンピックの共存するものを目指して、我々の試みが将来にわたっても自然保護が継続されるように研究所も設置する。こういう意向は既に県知事の方から表明されておる次第でございまして、そういうことをよくこれらの団体の皆さんに積極的に働きかけをして、説明をして、御理解いただくようにしていきたい。このように考えておる次第でございます。 IOC、その他の影響でございますが、これは、こういう動きがない方が好ましいのでございますが、この間の国際ジャーナリスト・スキー大会でも、各国の皆さんに大変、今までやった国際ジャーナリスト・スキー大会の中で、長野の大会が一番よかったと。こういう最後のさよならパーティのときに、私主催で申し上げたときに、そういうお言葉を大勢のジャーナリストの皆さんからいただきまして、その中で、駅頭へ大勢市民の皆さん、県民の皆さんが歓迎していただいたり、またお見送りもいただいたのですが、このオリンピック招致に反対の皆さんも、いろいろビラ配りなどをしましたが、民主主義国の中で、多少の反対は当然ではないか。よく議論したりしていることが民主国家であると。特に東欧や共産圏の記者がそういうことを言っておって、大変印象に残ったのでございます、国際ジャーナリスト・スキー大会に御参加のジャーナリストの皆さんはそういう受け止め方と、こういうふうに考えておる次第でございます。 IOCの皆さんへは、随時必要なレポートをお送りしておりますので、我々の自然保護への取組や経過、そしてまた現状など随時報告をしながら、御理解を求めていただいておると。こういうことでございますので、なお一層御理解をいただくようにしていきたい。このように考えております。 今後、こういう団体との対応でございますが、積極的に話合いに応じながら、理解を求めて、努力をしてまいりたいと考えております。 以上、私からお答え申し上げます。 ○副議長(村田武君) 商工部長戸津君    (商工部長 戸津幸雄君 登壇) ◎商工部長(戸津幸雄君) 私の方からは、飯綱スキー場の整備について、三点ほど御質問を頂だいしてございますので、お答えしたいと思います。 まず、人工降雪機の導入によって、今回のワールドカップが大成功に終わったということは、私どももともども喜んでおるところでございます。御質問の人工降雪機の稼働日数と雪の量とか、水の量、これを申し上げたいと思いますが、稼働を予定いたしましたのは十二月二十七日から始めまして、大会直前まで実施したわけでありますが、五十一日間でありますが、このうち実際に稼働した日数は三十四日ということになっております。したがいまして、十七日は気温が暖かかったり、あるいは機械のトラブル等でできなかったということでございます。 それから、雪の量でございますが、これは、正確に測ることはできないわけでありますけれども、約二万百六十立方メートル、こういう量で言いますとなかなか感覚的に分かりませんが、例えば私ども、スキー連盟の皆さんから指導を受けまして、三つのコースを中心に打ったわけでありますけれども、そこへ平均をいたしますと、八十センチから一メートル近くということになるわけであります。 それと水の量でありますが、最初のうちは井戸水を使いましたけれども、御案内のように鉄分を含んでおりましたので、色が変わって具合悪いということで、途中から水道水に切り替えまして、これを一万二千六百立方メートルですから、一万二千六百トンというふうな言い換えでいいと思いますが、こういう水を使ったわけであります。実際に雪ができるのは、このうちの二割を減じた水量かと思います。ロスが出ますものですから。 それから、特にモーグルコースにつきましては、指導では一メートル五十センチぐらい欲しいというのですが、そこも中心に打ったわけであります。 次に、今後使用される給水計画等のお尋ねでございますが、ベースになる部分には、井戸水も、色が変わっていても構わないと思いますので、井戸水、それから場合によれば水道の水、さらには表流水を使うことも考えていくので、この冬も、実は付近に流れている沢の水量調査などいたしてございますので、それらをまた総合的に判断いたしまして、併用していきたい。こんなふうに考えております。 それから、今後のスノーマシーンの導入についてのお尋ねがございましたけれども、実は平成二年度では、今年三つのコースを削って、コース整備をしてございますので、まず緑化工事をしなくてはいけない。雪解けを待って、芝を植えたり、いろいろ緑化工事を優先させていきたいことと、それから今後の飯綱高原のスキー場を国際的にするには、根本的にもう一度見直さなければいけないだろうということで、全体を実測をいたしたいと思います。その上で計画の見直しをしていく中で、ただ今の御質問の降雪機の導入も考えてまいりたい。こんなふうに考えております。 それから次に、その他の中で、飯綱のリゾートホテルの、いわゆる大和ハウスで計画いたしたものについて、ただ今、議員さんのお話にございましたように、現在裁判になっておるわけでありますが、現在までに、最初は七月十四日に第一回の口頭弁論がありました。それから一月十八日までに五回行われておりまして、今度三月十五日に六回目が行われのでありますけれども、実際には口頭弁論と申し上げましても、準備書面が行ったり来たりというようなことで、実際に裁判所の中では、原告あるいは被告人がやりとりという場面はございませんでした。 原告の方では、要するにあそこの土地を大和ハウスに売ってはいけないというようなことを盛んに主張してまいっておりますけれども、そういう訴えを市の方では却下をする方向で今求めているわけでありまして、今後、三月十五日以降には、それぞれの原告、被告一人ずつの証人を立ててございますので、それぞれの喚問がありまして、その後に結審があろうかと。こんなふうな見方をしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(村田武君) 農林部長青木君    (農林部長 青木友雄君 登壇) ◎農林部長(青木友雄君) その他の御質問のうち、私から大座法師池の護岸出水防止工事計画の概要につきましてお答え申し上げます。 大座法師池につきましては、老朽化が進みまして、昭和六十三年度、県単緊急防災事業で、堤体補強工事を実施したところでございます。平成二年度には、県営ため池等整備事業に採択される予定であります。 事業の内容につきましては、市施設であります取水門、樋門、底樋を改修するとともに、余水吐きにつきましては、素掘りであります放水路を鉄筋コンクリートに改修し、さらに堤体につきましてはかさ上げ工、波よけ護岸工等を計画しておりまして、事業完了は平成五年度をめどに、総事業費一億一千万円で実施する予定でございまして、この事業に要する費用の一部負担につきましては、本議会に議決のお願いをしておるところでございますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○副議長(村田武君) 建設部長小林君    (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 私から七曲と、それから茂菅の計画についてお答えを申し上げます。 初めにバードラインの復旧ということで、七曲の整備等についての御指摘でございます。バードラインの復旧につきましては、私どもも従来のルートに大変期待を寄せておったということでございます。しかしながら、先ほどの議員さんのお話のように、この一月に、いろいろな課題を残しながら、地滑り地区内の復旧ルートは困難であると。こういうことで、その代替ルートを県道の飯綱高原浅川線絡みの路線を整備していきたいのだという案が明示されたわけでございます。 これは企業局あるいは土木部と申しますか、県内部の調整もあろうかと思いますけれども、いずれにいたしましても、相当の期間がまた要するわけでございます。 そういう中で、災害以後、バードラインが閉鎖されている現在でございますけれども、本当に芋井、飯綱、戸隠方面への幹線道路がああいうような状況の中で、七曲が大変重要な代替ルートとして浮かび上がってきているわけでございます。そういう中で、災害後すぐスノーシェードとか、ああいう対策を取らさせていただいたり、あるいは昨年の秋、ワールドに関連してもございましたが、相当手を加えた経過もございます。しかし、まだままだ局部的な手入れが必要と思われるわけでございますけれども、いずれにしても、あのルート一線が、荒安以西の、一の鳥居線も含めての改良になろうかと思います。 そういうわけでございまして、この七曲の整備については、なお一層まだ力を入れていかなければならないと。こういうふうに私どもも十分認識をしているわけでございますので、精力的な整備に力を入れてまいりたいということでございますので、よろしくお願いをいたしたいと存じます。 次に、四百六号線の茂菅地区の、いわゆる里島発電所の対岸でございますけれども、通称造り道というあの嫌な場所でございます。この計画につきましては、今の道を避けて、裾花川を縦断して、大きな橋で渡って、トンネルでくぐって、松島トンネルへ行くと。こういった経過がございます。幸い平成二年度より補助事業として着手の見通しがつきました。初年度につきましては、まず先にトンネルの抗口の調査をして、そこから例えば市街地側の西長野のところへ結ぶわけでございますけれども、そういったボーリング地質調査がまず先だと。こういう調査の関係で、先にこの二年度で行いたいということでございます。 なお、一部用地の買収にも、下の田んぼですかね。あそこからでも入りたい。こういう精力的なことをおっしゃっておりますので、私どもも精いっぱい県のお手伝いをさせていただきながら、また地元の皆さんの御期待に沿うようにやっていきたい。こんなふうに思いますけれども、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○副議長(村田武君) 下水道部長滝沢君    (下水道部長 滝沢繁君 登壇) ◎下水道部長(滝沢繁君) 御質問のうち、飯綱高原の下水道整備につきましてお答え申し上げます。 飯綱高原の下水道整備につきましては、議員さんお尋ねのとおり、本年度基本計画及び事業認可を受けるための調査測量を実施しておりまして、約四百七十ヘクタールの区域につきまして、高原の土地利用計画との整合を図りながら、計画の策定を進めておるところでございますが、御案内のとおり、飯綱高原は道路の起伏が非常に激しくして、下水道計画策定上、非常に難しい地域でありますので、今後更に詳細に検討してまいりたいと考えております。 また、処理場につきましても、経済性や将来の維持管理等を考慮いたしまして、独自に建設するか、あるいは公共下水道区域に接続するか、技術的に現在検討しているところでございます。いずれにいたしましても、平成二年度、早期に事業認可を得まして、補助事業として採択されれば、事業着手のための調査測量に入ってまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○副議長(村田武君) 三番根岸君 ◆三番(根岸元宏君) いろいろと御回答をいただきまして、ありがとうございました。 二点ほどお尋ねをしたいと思います。 まず第一点は、オリンピック招致活動につきまして、市長さんにお願いしたいと思います。 代表質問の中でも出てまいりましたが、九月のIOC総会に向けまして、長野県下各地、あるいはまた長野市でも大きなイベントを組みながら招致に向けての市民の結集を図っていこうという計画が市長さんからお話があったところでございます。市民の皆さん方、数多くの皆さん方は、オリンピック招致の反対があれば、なかなか長野への招致は難しいだろうという理解の方が大勢いらっしゃると思います。 先ほど来、市長さんのお話にもございましたように、「いらない会」の組織の定義といいますか、組織のお話も今回の機会を得まして、私どももまた地域に帰りまして、市民の皆さん方にきょうの内容をお話し申し上げまして、自信と勇気を持って、とにかく世界の平和の祭典であるということで、真剣に取り組んでまいりたいと。このように思うわけであります。 御回答は結構でございますけれども、そのような意気込みでまた招致成功に向けての努力を重ねていきたい。このように思います。 それから、建設部長さんに再質問をさせていただきます。 七曲の道は、今回のワールドカップ等、飯綱での大会のときには、なかなか世界のスキーの皆さん方、大型バスで通って来られます。今回は、県道飯綱高原浅川線と七曲線、これを両方使いまして、午前、午後、片道運行ということで回ったわけでございます。飯綱高原を中心とする戸隠の皆さん方から、もちろん芋井地区の皆さん方、関係者の皆さん方、この期間中……。 ○副議長(村田武君) 四十一番和田伴義君    (四十一番 和田伴義君 登壇) ◆四十一番(和田伴義君) 四十一番和田伴義でございます。 私は、市政一般について御質問いたしますので、市長並びに関係部長の懇切な御答弁をお願いいたします。 その他としてスパイクタイヤ粉じん防止についてお尋ねしたいと思います。 まず、福祉問題であります。最近の福祉の基調は、従来の施設福祉の重視から、在宅福祉へと大きく変化しつつあります。これは、高齢者も若者も、そうでない者も、人間としてノーマルな生活を送るため、あらゆる人々が共に暮らし、共に生き抜く社会を作ることが何よりも重要であるというノーマライゼーションの視点に立った考え方であります。 市長さんも度々この議場で言われていますが、確かにこれからの福祉は、福祉の受け手となった寝たきり老人等がそれまで維持してきた地域との関係を保ちつつ、その一員として暮らすことが、本人にとって望ましい姿であり、サービスもできる限り家庭で提供されることが基本となります。 しかし一方では、人口の高齢化や核家族化などにより、在宅介護の限界にある家庭も多く、福祉施設に対するニーズはなお根強いものがございます。そのため、高齢化社会における福祉は、ノーマライゼーションを基調とした在宅福祉を中心に展開する中で、私は、施設福祉にも十分に意を用いて推進する必要があると思うのであります。 この在宅福祉サービスには、言うまでもなく、家事、介護サービス、入浴サービス、給食サービス、訪問看護サービス、移送サービスと、それから緊急通報・安全管理などがあります。平成二年度の予算案を見ますと、老人家庭奉仕員派遣事業に力を入れておられることがよく分かり、常勤奉仕員を二十七人から六十一人にし、また、非常勤奉仕員をここで新しく十四人採用する予定になっております。国の増員政策に基づいた施策と思いますが、画期的なことであり、関係者に敬意を表したいと思うのであります。 なお、同じ社会福祉の問題ですが、シルバー産業についてであります。高齢者の福祉ニーズの増加、多様化にこたえるべく登場してきたシルバー産業は、今後ますますその活動分野を拡大していくことが予想されます。東京都下などでは、既に福祉公社という名前で、数多く設立されております。福祉公社の事業は、民間福祉サービスの提供という考え方で、在宅福祉に関する直接処遇サービスを提供する事業から出発していますが、現在では、福祉関連情報の提供、福祉意識の啓もう、福祉施設のとり込みなど、事業内容が拡大してきており、自治体の有料福祉化の意図がその設立の背景にあると思えてしようがないのであります。 しかも、福祉関係三審議会が、一九八九年三月三十日に、時の小泉厚生大臣に提出した「今後の社会福祉の在り方について」という意見具申には、「民間事業者として、創意工夫を生かして、多様な形態で、その特性を発揮できるよう、社会福祉事業法の対象として、新たな規制を課することなく、行政指導と、民間事業者による自主規制方式により対応すべきである。」と述べられているのであります。 長野市がこのような状況だというわけではありませんが、公共団体が担うべき福祉サービスを民間事業者にゆだねた場合には、第一に利益の上がるサービスしか供給しない。第二に、サービス需要が大きい都市部と、その周辺には事業を展開するが、過疎地には行かない。したがって第三に、住民は税金を払うのに加えて、これらのサービスを購入しなければならず、二重負担になるということははっきりしております。 そこでお尋ねいたします。 一、市内のいわゆるシルバー産業事業者の活動状況について御説明願います。 二、福祉公社を含めて、福祉サービスの民間事業者提供をどのようにお考えでしょうか。またこれらの事業者に対する行政としての対応の仕方をお聞かせいただきたいと存じます。 第二点目は、社会福祉協議会についてであります。戦後の福祉行政の流れは、大きく分けて三つの段階がありました。第一期は、昭和四十五年ころまでの期間で、困窮者に対して金銭的援助をすればよいという時代でした。 第二期は、昭和五十七、八年までの期間で、社会福祉施設を急速につくった時代でした。さらに第三期は、昭和五十八年に、市町村社協が法制化された以降の地域福祉の時代でございます。このことは、福祉改革との関連でみると、第一期、第二期は、福祉というのは全国一律であるのが原則で、国の機関委任事務でよかったのであります。それが第三期になると、全国一律ではいけない。地域の実態に即応した地域福祉を考えなければいけないということになったのであります。 なお、厚生省は、「国は条件整備はするが、基本的に社会福祉のことは市町村ごとに考えてください。向こう三年間に市町村ごとの地域福祉計画を作りなさい。」と言っております。これからは地域ごとに福祉計画も作り、直接のサービスもやらなければならないということになるわけであります。 そこで、実際の推進機関はどこかということになりますが、地域福祉の中心的な在宅福祉サービスというのは、細かく日常の状況に対応できなければなりません。そういうサービスは、予算主義、形式主義の行政にはなじまないというのが一般的な見方であり、結局、行き着くところは、社会福祉協議会がそれを担うべきであるというようになったのでございます。 ところで、社会福祉協議会を社協と省略いたしますが、社協は施設のことも、民生関係のことも、全部含んだ総合的活動をしなければならないわけですから、その存在意義は非常に重要であります。したがって、在宅福祉について、強い発言力を持つようになる必要がありますし、行政も耳を傾けるようにしなければならないと私は思います。 そのためには、福祉ボランティア基金の増額も考えられるのではないでしょうか。また、上意下達的な傾向を廃し、地域住民に責任の持てる社協組織作りを進めていくためには、市町村レベルだけではなくて、県レベル、全国レベルにも目配りが必要であり、社協の体質改善も急がれなければなりません。 さらにここでつけ加えたいのですが、社協は福祉教育に重点を置いて、学校と地域社会のよい関係を是非作ってもらいたいのであります。既に県社協は、六十二年度から、福祉教育推進地区指定事業を開始しました。本市の社協もそれに呼応し、更に自主的な計画で、福祉教育が推進されていると思います。地域、学校、家庭が相互に連携しつつ、福祉の心をはぐくむようにすることは極めて重要であることは言をまちません。 そこでお尋ねいたしますが、社協の市町村レベルの連合体結成に、県都としてイニシアをとるお考えはないでしょうか。 二、社協が行っている活動・事業を重要視する立場で、市の補助金、委託金を増額すべきと思いますが、いかがでしょうか。 また、福祉ボランティア基金の目標額一億五千万を増額するお考えはないでしょうか。 三、社協はどのように地域、学校で福祉教育を行っているのかお尋ねいたします。 第三点目は、松代地区の下水道についてであります。市長さんは、市民が豊かで、安全で、快適な生活を営むことができる近代都市として、交通体系の確立を初め、道路、公園、住宅、下水道など、都市基盤の整備は重要な課題と、施政方針で述べられましたが、私も全く同感であります。 この中の下水道の問題ですが、私は松代を歴史の街として、また、保養地として、是非とも下水道の完備した清潔な街にしたいと願っております。このことに関して、市当局から御配慮をいただいており、県施行の千曲川流域下水道利用については、下流処理区が、昭和六十二年から終末処理場の建設を始め、上流処理区については、早期着工に向けて努力を重ねていると聞いております。 なお、今後、公共下水道、流域関連公共下水道、特定環境保全公共下水道など、一層の整備を推進する計画とのことですが、事業の促進を要望してやみません。 ところで、松代の市街化区域は、千曲川流域下水道上流処理区の流域関連公共下水道処理区域として、御計画されていると存じますが、御承知のごとく、松代地区は主要な河川がいずれも天井川のため、生活雑排水等を排除する水路が乏しく、生活面で困惑を来しており、わずかにある中小排水路も、水質の汚濁が急速に進行しておる状況であります。したがって、市街化区域の周辺地区、これは寺尾とか清野等々でございます。この地区も流域下水道区域に編入していただき、どうしても編入できない箇所については、農業集落排水事業などを実施することがよいのではないかと思うのであります。このような事業があることについては、平成元年に、陳情・請願をいたしておりますので、十分御承知のことと存じます。 そこでお尋ねいたしますが、一、千曲川流域下水道上流処理区の終末処理場の用地問題はどのように進んでいるのか、お聞かせいただきたいと思います。 二、松代地区市街化区域の主要幹線の建設準備状況についてお聞かせいただきたいと思います。 三、周辺地区の流域下水道区域への編入はどうなっているのか、お伺いいたします。 その他として、スパイクタイヤ粉じんの発生防止についてお尋ねいたします。 今日のスパイクタイヤ粉じん問題は、社会の一大問題となっており、生活環境の悪化となって、人体の生命にまで影響を及ぼすと言われていることは、私から言うまでもありません。市当局においては、今までノースパイクの啓発運動を初め、ピン抜き装置の提供、スタッドレスタイヤのモニター制度の活用、きめ細かな除雪対策等、多大な努力を払われております。 しかしながら、この対策を完全に成果あるものにするためには、法律による規制が最善と思いますが、本市には山間地があるので、当面、散水車や清掃車を多く使用して、この春先の粉じん防止に努めることが必要と思います。それからまた、この完全防止のための法規制も必要であろうと思います。 このことに対して、環境部長並びに建設部長の御所見と、その計画をお聞きいたします。 以上で質問を終わりますが、時間がありましたら再質問をさせていただきます。 ○副議長(村田武君) 市長塚田君    (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 和田議員にお答え申し上げますが、社会福祉協議会につきまして、高齢化社会を支える、特にこれから在宅福祉を充実していかなければいけない中で、市民福祉の向上のためにも、必要な組織でございまして、今後も御指摘の項目を踏まえまして、充実をさせていきたい。その役割を十分果たせるようにしてまいりたい。このように考えております。 三点ほど具体的に御質問を頂きましたことにお答え申し上げますが、連絡・調整を、リーダーシップを持ってやりなさいということですが、県の社会福祉協議会がございまして、県的な立場で市町村の育成指導、調整をしておりますので、そこへは市町村からも役員として参画しておりますので、よく市町村の意向も伝えまして、連絡・調整がうまくいくようにしていきたい。 また、十七市の社会福祉協議会が連絡協議会を年四回ほど持ちまして、十七市の市レベルでの調整や連絡をスムーズにやっておる次第でございます。 また、長野更水ブロックの連絡会もございまして、連絡調整をしながら進めておる。こういう状況でございますので、新たに連絡の機関は今のところ必要ないと考えておりますが、そういう今まで申し上げましたそれぞれの協議会、ブロックの連絡会等で十分対応して、御指摘のように努めてまいりたい。このように考えておる次第であります。 次に、補助金や委託費など、増額すべきでないかということでございますが、必要に応じて予算措置はしてまいりたいと思っておりますが、ただ今長野市の社協に委託したり、事業として進めておるのは、一つは、地域福祉サービス事業、六十三年一月から始めまして、二年になりまして、利用会員は三百二十三人、協力会員が百八十四名登録ということで、今この事業も進めております。 また、福祉の街づくり運動を積極的に進めておりまして、ボランティアセンターを設置いたしまして、また各支所には順次ボランティアコーナーの整備をいたしておりまして、現在、約百六十グループ、三千五百人のボランティアの皆さんが自主的に奉仕の精神で、福祉の向上のために努力をしていただいておる次第でございます。 また、家庭奉仕員派遣事業も委託をしてございまして、今回大幅に高齢化時代、在宅福祉を支える中核になっていかなければいけない家庭奉仕員を大幅に増員いたしまして、九十五名体制で臨んでおる次第でございます。 入浴サービスにつきましても、ただ今四台ですが、今度の予算で一台増やしますので、五台で拡充をしていきたい。そのほかディホーム、老人憩の家についても、社協で取り組んでいただいておりますので、これらの事業について、必要な予算の措置はしてまいりたいと思っておる次第でありまして、特に家庭奉仕員派遣事業がこれからの市民サービスを拡大していく、在宅福祉の中核として活躍をしていただくので、九十五名という体制になりまして、もう少し増員の新年度計画もございますので、社会福祉協議会の組織も十分検討いたしまして、家庭奉仕課を新設いたしまして、今までは二課四係でやってまいりましたが、今度は家庭奉仕課を新設して、三課五係で社協の拡充、充実を図っておる次第であります。 次に、福祉ボランティア基金の増額についてはどうかということでございます。福祉ボランティア基金につきましては、国の指定を受けまして、当初一億円の基金を目標にしてまいったわけでございますが、低金利時代ということもございまして、一億五千万円に、五千万円上乗せをして目標を定めて、平成二年度で一応五千万円を達成するわけでございまして、公定歩合も上がってまいりまして、低金利から、だんだん金利も高くなってまいりますので、当初の予定よりも果実は多くなると。このように判断しておりますので、当面は一億五千万円の基金で大丈夫と、このように判断しておる次第であります。 次に福祉教育についてどのように取り組んでおるかということでございますが、いろいろな体験学習、また高校生や一般の皆さんを中心に、車いすの体験をしていただいたり、小・中・高校には、福祉協力校の指定をしてございまして、ただいま三十一校でございますが、この福祉協力校をなお増やしてまいりまして、福祉教育を徹底していきたい。また、成人学級や社会教育の中で、福祉教育をなお一層充実していく方向でありますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○副議長(村田武君) 公営企業管理者峯村君    (公営企業管理者 峯村富太君 登壇) ◎公営企業管理者(峯村富太君) 御質問のうち、下水道関係について、私からお答えを申し上げたいと思います。 まず初めに、千曲川流域下水道のうちの上流処理区の終末処理場についてでございますが、この処理場につきましては、県ともども、地区にいろいろお願いをしているところでございますが、個々の皆さん方については、大変大勢の方に御理解をいただいているようでございますけれども、組織的に、正式なまだ話合いができないのが現状でございまして、今後ともこのことについては、努力をしてまいりたい。早急に解決を図るように進めていきたい。このように考えております。 いずれにいたしましても、県の計画では、平成二年度には計画決定をして、用地買収までお願いをしたいというようなことで考えておりますので、市もその方向に沿って、地元の皆さんにお願いをしていきたい。このように考えております。 次に、松代関係の下水道に関連したことでございますが、御存じのように流域下水道の事業の範囲は、県と市に分かれておりまして、県は処理場と、それから幹線を行うわけでございまして、それに関連して、関連公共下水道を市が行うわけでございます。まず県の幹線でございますけれども、処理場から国道十八号線を通って、篠ノ井橋の下流で河川横断をして、更埴市、戸倉町、坂城と、このように本幹線がまいります。そのほかに更埴で支線が分かれ、あるいは篠ノ井で支線が一部分かれますが、松代につきましては、国道十八号線の古戦場交差点から、新川中島橋の右岸までが県の幹線の担当でございまして、地形の関係で、その右岸にポンプ場を造るというような計画でございます。 それに基づきまして、市は関連公共下水道を行うわけでございますが、お話の中に、松代の中心はもとより、周辺の清野、寺尾等の周辺についても、でき限り流域の下水道区域に編入しろという御質問、また陳情が昨年あったわけでございますが、そのことについて市も考えております。松代の中心市街地はもちろんでございますが、周辺の寺尾、清野地区等、あるいはほかの地区もございますけれども、比較的集落の集積度の高い地域を、できる限り下水道区域に編入をしていきたい。このように思っております。このことについては、国や県とも内々の協議をしておりますが、いずれにいたしましても、こういう事柄は、国の認可行為でございますので、正式には認可を得たときでございますけれども、市の方針は、御質問のとおりにこれから努力をしていきたい。こう思っておりますので、御了承のほどお願いいたしたいと思います。 ○副議長(村田武君) 福祉部長神林君    (福祉部長 神林銀次郎君 登壇) ◎福祉部長(神林銀次郎君) 一点目のシルバー産業に対する御質問でございまして、その種類と活動状況というようなお尋ねでございますが、シルバー産業というのは、高齢化の進展というようなことで、非常に高齢者のニーズが大変に多様化し、変化しております。それに伴いまして、シルバー産業のマーケットも非常に拡大しているというような状況にありまして、民間事業者による高齢者向けの多様なサービスの供給を行うシルバー産業が非常に成長しているというような状況にあるわけでございますが、この内容を見ますると、家政婦の派遣、あっせん、それから入浴サービスの介護関連の事業、それから住宅関連の事業があるわけでございます。住宅関連と申しますと、高齢者向けの住宅とか、有料老人ホーム、そういうような産業でございますが、そのほかに福祉機器関連、これはポータブルトイレとか、それから特殊浴槽、それから紙おむつ等のような産業でございます。 そのほかにまた金融関連の産業もあるわけでございます。金融産業と申しますと、やはり個人年金とか、それから老齢年金、養老保険ですか。そのほかに介護保険とか、そういうような金融産業があるわけです。 さらに広い意味では、レジャー産業なんかもこの中に含まれるわけでございます。そのほかにか健康関連とか、教育関連産業、非常に多方面に多岐にわたっておるわけでございます。長野市にこうした関連するシルバーサービス関連事業というものは百種類以上あるのではないかと言われておるわけでございます。 その中で特に行政にかかわりのあるものとしては、介護関連産業というものがあるわけでございます。これは入浴サービスなんか最近行っている業者が市内に二か所あるわけでございます。これは入浴車、一社は二台持っております。それから一社は一台、それぞれ従業員が七人、四人というような形で、長野市を中心として、近隣の市町村へサービスを行って活動しているというような状況があるわけでございます。料金につきましては、最高一万二千円。長野市の移動浴槽車は、所得税百万円以上の御家庭には、一万二千円の料金を頂くというふうになっておりますが、民間施設では、最高が一万二千円という料金を設定して、サービスを行っておるというような状況にもあるわけでございます。 それから二点目のシルバー産業の提供に対する市としての対応策というようなお尋ねのような気がしたわけでございますが、その点につきましてお答え申し上げたいと存じます。 こうしたシルバーサービスは、高齢者の生活に深いかかわりがあるわけでございます。利用者である高齢者の信頼にこたえる良質なサービスの確保に努めてまいらなければならないと考えておるわけでございます。 こうした観点から、国では、シルバーサービスの健全な育成を図るため、一定のサービスについては、ガイドラインを示すなど、民間事業の指導を行っているというような状況にあるわけでございます。 また、老人ホームの設置につきましても、老人福祉法に基づきまして、設置基準、運営基準等が決められております。これは県の認可に伴うものでございますが、県の指導、監査等があります。また、市からもそれに対する意見書を提出する等がございます。 そのほかに、家政婦派遣、あっせん事業につきましても、労働省の認可団体としての行政指導等があるわけでございます。いずれにいたしましても、こういう民間が行う福祉サービスというものはやはり採算性を度外視しては成り立たないわけでございます。しかし、私どもといたしましては、在宅福祉サービスのような基礎的なサービスは所得の多い、少ないにかかわらず、行政は主体的に行っていかなければならないだろうというふうに私どもは考えておるわけでございます。 以上でございます。 ○副議長(村田武君) 環境部長小島君    (環境部長 小島武彦君 登壇) ◎環境部長(小島武彦君) 私の方から、その他のスパイクタイヤについての御質問にお答えを申し上げます。 まず、第一点目の法規制の要請についてでございますが、これは御案内のとおり、自動車の公益的走行性、そういうものを考慮いたしますとき、やはり法律の制定によって、総合的な対策の確立が強く望まれる。このような観点から、長野市も含めまして、全国で百九十市で構成しております「ノースパイク都市づくり推進協議会」、会長、札幌市長でございますが、この会合を去る三月二日に開きまして、環境庁、警察庁、運輸省、通産省、自治省、建設省、以上六省庁に要望しておる次第でございます。 次に、市道を除いた他の道路の道路清掃について申し上げたいと思いますが、今までも既に必要に応じまして、関係道路管理者に道路清掃を要請しまして、実施しておるわけでございますが、今後も国・県等の道路管理者に対して、実情により道路清掃の徹底を図るよう更に強い要請をしてまいりたい。 以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○副議長(村田武君) 建設部長小林君    (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 道路粉じんにつきまして、私からもお答え申し上げます。 私ども道路管理者としても大変深刻な問題でございます。今、環境部長も申し上げましたように、国・県道につきましては、総じてそうでございますけれども、市道につきましては、強化路線約百近いものを指定して、積極的にその路線はやっておる。こういうことてございます。 そこで、週に二回、あるいは三週間に四回とか、そういういろいろなことがございますけれども、いずれにいたしましても深刻な問題でございますけれども、これは三位一体となりまして、委託あるいは直営等も含めまして、精力的にやってまいりたい。 ただ、雪問題につきましても、相当懸念されるわけでございますけれども、道路環境を直すとか、あるいはスノーシェードをつけるとか、そういう山間地での対応も必要ではなかろうかと、こういうことでございますし、そういう対応も現在行っておるような次第でございます。 以上です。 ○副議長(村田武君) 四十一番和田君 ◆四十一番(和田伴義君) 福祉部長さんが、シルバー産業につきまして、いろいろ申されましたが、まだ長野市はそれほど普及しておりませんが、これからは……どうもありがとうございました。 ○副議長(村田武君) この際ここで十分程度休憩いたします。   午後 三時三十六分 休憩   午後 四時  一分 再開 ○議長(山岸勉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 お諮りいたします。本日の会議時間は議事の都合により、あらかじめこれを延長したいと思いますが、これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(山岸勉君) 御異議なしと認めます。 よって、本日の会議時間は延長することに決定しました。 一般質問を継続いたします。 二十五番山本和男君    (二十五番 山本和男君 登壇) ◆二十五番(山本和男君) 二十五番山本和男でございます。 私は一般質問初日のラストバッターを務めることになりましたが、長打やホームランを期待できません。せめて内野安打でもいいから、明日につなぐことができるよう努めますので、市長並びに理事者の適切なる御答弁をお願いをいたします。 まず第一は、松代の都市開発についてお尋ねをいたします。 長野は日本列島のほぼ中心に位置しながら、陸の孤島といわれてきましたが、ようやく平成四年度には、高速道の供用開始の運びとなり、工事も着々進んでおり、一日も早い完成を願うものであります。松代に建設される上信越道、(仮称)長野インターチェンジは、請願インターであり、当時、長野市を初め地元関係者の一丸となっての熱意と強力な運動により設置されることになりました。請願に当たっては、インター周辺の開発や、土地利用計画を立てて、決定になった経過があります。地元では再三にわたり、市当局に対し、平成四年の供用開始に間に合うよう、具体的にインター周辺の土地利用計画を要望しておるところでありますが、昨年、地元の商工会議所、農協、区長会等の代表者の構成により、(仮称)長野インター周辺開発委員会を発足させ、市当局の御指導をいただきながら、インター周辺をどのように開発したら、地域に好影響をもたらすか。具体策を検討することになっておりますが、市当局のお考えをお伺いいたします。 なお、物流と観光の二つの拠点として開発したらというお考えがありますが、その内容を具体的にお伺いをいたします。 次に、市街地に接続するインターが、(仮称)更埴・長野・須坂と三か所に建設をされ、それぞれ自治体は異なりますが、広域的立場から、各地区の特色や特性を生かしたインターにしたらどうかと思いますが、そのお考えをお伺いいたします。 次に、松代地区の都市計画の見直しについてお尋ねをいたします。 松代の都市計画は長野市と合併する前の松代町当時の昭和四十年、松代群発地震のさなかに計画決定したものであり、町内を碁盤の目のように幹線で区切るため、国の重要文化財に指定されておる横田邸や数多く残されております寺院の敷地や建物に道路がかかり、好ましくないため、地元の各種団体の代表者の構成による松代地域開発協議会を発足させ、歴史の町並みを生かす都市街路はどのようにしたらよいか検討をし、その見通し案を平成四年度の高速道の開通までに間に合わせようと、昭和五十七年に市当局に要望しましたが、今日まで遅々として進まず、地元でも大変憂慮をしているところであります。いろいろと難問題があるやに聞いておりますが、早急に見通し案が決定できることを望んでおる次第であります。いつごろ決定できるのか、また、どのような内容になっておるのか、お伺いをいたします。 第二点は、消防防災体制についてお尋ねをいたします。 長野市は県都として、また地方中核都市として、着実に発展を遂げつつあり、平成四年には、高速道の開通も目前に迫り、着々と工事が進められております。また、一九九八年、冬季オリンピック競技大会を長野で開催しようと、世界に向け、吉村知事、塚田市長を先頭に、一丸となって活発な招致運動を展開しておるところであります。 そして、スポーツを通して、世界に羽ばたく国際平和都市長野の都市づくりを推進するには、まず安全な都市づくりをすることが前提であることは言うまでもありません。それには消防防災体制の整備拡充が大切であり、また、近代消防が、真に近代消防といえるには、予防行政の完ぺきを期すことが必要といわれております。本市は、その予防消防行政の完ぺきを期すため、昭和六十一年三月、本市の消防委員会に対し、火災予防対策に関する方策について、市長より諮問があり、検討、協議の結果、今後における課題として、次のように答申をされております。 一として、予防専従員制を各署に採用するため、消防職員の増員をすること。 二として、将来の幹部職員を養成するための上級職及び技術職員を採用すること。 三として、事務処理の効率化を推進するため、事務のOA化を図ること。 四として、査察基準を策定し、査察の効率化を図ること。 五として、違反処理基準の策定によって、厳正、公正な査察業務の執行を図ること。 六として、予防専従員の専科研修により、査察技術の向上を図ること。 以上の問題は、いずれも早急に解決をし、昭和六十一年度の消防局の基本方針として、予防行政の執行に当たっては厳正、公平な立場を堅持し、消防の威信を一層高めるよう望むものである。 なお、救急救助、警防等、体制の充実強化に関しても、早期に検討するよう努められたい。 以上のこの答申は、年々増加しつつある防火対象物の査察を基準にして、昭和六十二年度から実施されるよう要望しましたが、現在どのように生かされておるかお伺いをいたします。 また、将来、冬季オリンピックに向けて、どのような取組をされるのか、お伺いをいたします。 次に、消防防災情報システムについてお伺いをいたします。火災は最初の五分が勝負と言われております。いかに迅速かつ的確な情報伝達が大切であるかが分かります。同報無線は昭和六十年の地附山地滑り災害を教訓に、昭和六十一年度より五か年計画で進められ、平成二年度で完成する運びになっております。幸いにも今日まで、同報無線を活用するような大きな災害が発生しておりません。情報を伝達する方法の一つとして、個人受信機を各区長さん宅に設置されておりますが、区長さんからは、区民への情報伝達をいかにしたらよいかと心配される声も聞かれております。その対応についてお伺いをいたします。 昨年十二月定例会におきまして、同僚の玉井議員からの消防行政に対する質問に対しまして、市長は約五億円をかけて、最新式の消防緊急情報システムを三か年計画で導入したいと答えられ、安心して住める安全な街づくりに積極的に取り組まれていることに対し、心から敬意を表するものであります。 そこで、そこへ入る情報は、消防関係は当然でございますが、災害に関係のある道路、河川、水道等の総合的な防災情報も入れ、いつでも必要とするものが引き出せるようできたらと思いますが、お考えをお伺いいたします。 また、災害に関する市民からの問い合わせや、関係機関への指令伝達の一本化を図ることが、迅速かつ的確な情報の提供ができるものと思われますが、いかがでしょうか。 なおまた、災害に即応できる体制や、将来広域消防を考慮した場合、防災機器の集中管理を図るとともに、総合的な防災情報指令センターを設置し、対応したらいかがと思いますが、市長の御所見をお伺いをいたします。 次に、消防出初式についてお伺いをいたします。 毎年一月五日は本市の消防出初式が行われ、本年も無火災、無災害で、安全で快適な都市づくりを目指して、消防職員、消防団員等の参加の下に、盛大に挙行され、消防に対する市民からの信頼感をより一層高めたことと存じます。しかし、市民会館での式典には、塚田市長より、自分たちの地域は自分たちの手で守ることの大切さと、特に人命尊重を第一に頑張ってほしいと、力強い励ましの言葉があり、また大勢の来賓をお迎えしての出初式でありましたが、会場の市民会館の上段に空席が目立ち、伝統ある長野市の消防出初式に一抹の寂しさを感じた次第でございます。 参加人員については、当局でいろいろと御配慮を願っておることと思いますが、一朝有事に備えて、消防職員、消防団員、全員の参加はできませんが、特に消防に関係のある区長会、自主防、そしてまた日赤奉仕団、さらにはまた危険物安全協会等々へ呼びかけをしていただき、会場いっぱいの市民総参加の出初式にすべきと思うが、御所見をお伺いいたします。 第三点は、観光振興についてお伺いをいたします。 特に松代の観光資源の開発についてお伺いをいたします。市長には、特に史跡文化財の保存には大変積極的に取り組んでいただき、心から感謝と敬意を表するものでございます。松代町は現在、真田宝物館、真田邸、文武学校、そしてまた海津城跡等を中心に、史跡、文化財を活用しての観光の振興を図っておるのが現状でございます。本年も武家屋敷横田邸の復元、象山地下濠の保存整備、さらにまた象山資料館の整備建設等が行われますが、観光資源として大いに活用できるよう整備保存すべきと思いますが、御所見をお伺いをいたします。 次に、真田まつりについてお伺いいたします。 松代真田まつりも今年は第三十五回を迎えることになりました。合併前までは町役場と、松代商工会議所が共催で、松代町のお祭りとして、応分の補助金を町から頂きながら実施してまいりましたが、昭和四十一年合併後は、商工会議所が単独で主催をし、各種団体の後援を頂きながら実施しておるのが現状でございます。昨年は規模も拡大をし、予算も一千二百万となり、うち一千万円は地元企業の寄附金にて賄っており、市からの補助金を合わせて実施しておるのが現状でございます。 真田まつりは、歴史の町松代の観光のイベントであるとともに、長野市の観光のイベントでもあると思います。これからも引き続き毎年実施をしていかねばなりません。しかし、松代地区の企業からは、毎年一千万円にもなる寄附には負担が多く、苦慮をしているところであります。真田まつりと真田宝物館への入場者は、関連があり、正比例をしております。その実情を理解願い、なお、長野市がなお一層本腰を入れ、地元と協力し合って、歴史の町、松代の観光振興と活性化に結びつく真田まつりであってほしいと思いますが、お考えをお伺いいたします。 次に、真田宝物館の名誉館長についてお伺いをいたします。 松代は真田十万石の城下町であり、真田家抜きにしては松代は考えられません。昭和四十一年五月二十七日、当主でありました真田幸治さんより、松代町に、真田家歴代伝承の宝物一切を寄附され、昭和四十一年十月十六日、市町村合併により、そのまま松代から長野市に継承をされ、今日に至っております。市はその好意に深く感謝をし、真田宝物館の名誉館長に御委嘱を申し上げ、真田家と松代との交流を深めてまいりました。幸治様から幸長さんへ引き継がれましたが、昭和五十九年、幸長様は、不幸にも、若くして、病魔に倒れましたので、その息子さんである幸俊様に引き継がれるはずでございましたが、未成年のため、継承することができず、成人になられた節には改めて検討を願うことになっておりましたので、この度、成人になられましたので、真田会より、真田宝物館名誉館長に、この四月より就任できるようお願いをしたところでありますが、どのように検討されたかお伺いをいたします。 以上をもちまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(山岸勉君) 市長塚田君    (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 山本議員にお答え申し上げますが、まず、消防防災体制について、消防委員会の答申の予防体制、幹部職員の養成、事務のOA化、査察などにつきまして、どのように実施をしておるかという御質問に対しましてお答えを申し上げる次第でございますが、消防委員会の答申は十分尊重いたしまして、市の消防行政を進めておる次第でございます。 六十二年に十名の職員の増員を図りまして、予防体制の強化ということで、査察専従員制度を設けまして、査察を専門にしていただいておりまして、六十三年にはもう二名、技術職員の配置を増員いたしまして、現在では十二名の体制で査察専従を強化しておる次第でございます。 まず、御指摘のように、火災になって消火するよりも、火災を起こさないという予防の消防行政を今積極的に進めておりまして、大規模な施設、大勢の市民の皆さんが集まる施設、デパートとかホテルとか、そういう大きなイベントの会場などについては、百%の査察を実施をしておる状況でございます。 ただ、年々査察をする件数が増えてまいりますので、全体からいきますと、従来ですと二十%程度でございましたが、査察専従員制度を設けまして、査察をしておる段階で、四十二%に全体の建物の査察のパーセントが増えてきておりますので、なお一層実施率を高めながら、予防体制の強化を図ってまいりたい。このように考えておる次第でございます。 続きまして、将来の消防局の施設の整備につきましては、松代の分署が完成いたしまして、これから高速道時代を迎えるのでございまして、平成四年には、高速道の救急隊を配置しなければいけないということで、松代分署に配置を予定しておりますし、この二年度の予算案の中では、塩崎分署の設置をお願いしておりまして、塩崎分署を設置しますと同時にまた職員の増員を図ってまいりたい。こういうことで、消防委員会の答申を十分尊重する中で、消防行政をしておる次第でございます。 なお、緊急情報システムを消防局で計画しておりますものにつきましては、新年度、十分先進地の視察、調査をいたしましたり、また新しいシステムでございますので、その辺十分研究いたしまして、長野市の消防行政の中で使いこなせるもの、その目的の達成されるものを目指して調査、研究をしていきたい。このように考えておる次第でございます。建物の内部改造だけは新年度実施していきたい。こういうわけでございます。 と申しますのは、余り最新のシステムで、設置したところが十分使いこなしていないというような話もございますので、それでは困るわけでございまして、十分調査、研究する中で、十分使いこなせる有効なシステムにしていきたい。このように考えて取り組んでおる次第であります。 続きまして、観光振興について、特に松代町につきましては、真田十万石の城下町でございまして、全国の皆さんに来ていただいて十分観賞に耐える史跡や文化財がたくさんあるわけでございますので、積極的に観光振興を図ってまいりたい。 特に高速道開通で、飛躍的に観光客の増加が見込まれるわけでございますので、今から整備に努めてまいりたいと思っておりますが、長野県全体の観光客につきましても、最近の情報では、年々増えておりまして、最近のでは県内九千六百万人。今まで九千万人と言っておったのですが、九千六百万人に増えてきた。特に軽井沢や志賀高原、また善光寺を中心に観光も六百三十万人というデータも出ておりますので、来年はまた御開帳もございますし、松代への観光客も増えるわけでございますので、大体松代地区への観光については、二十五万人から三十万人前後と、このように統計上では出ておる次第でございますので、今後一層松代町全体を、御指摘のように高速道が来ますので、松代町全体の都市計画の見直しをしておりますから、それを早く地元定着を図って、決定しながら、必要な街路整備を進めていきたい。 観光客が来ますと、どうしても幹線道路は観光バスとか、マイカーの道路、それから広い駐車場がどうしても必要なのが一つと、それからもう一つは自転車とか、歩いて散策する散策路、この整備がどうしても必要でございますので、そういう都市計画決定を急いで、そういう計画に従って散策路の整備、また駐車場の整備を進めていきたいと考えておる次第でございます。 特に、松代町全体で、町並みについても御協力をいただいておりますし、また今、食文化といいますか、食事の面でも、地域の皆さんの取組も大事だと思いますので、商工会議所を中心にまた、そういう面でも市と一緒になって考えていきたい。このように考えておる次第であります。 それで、どうしても松代町の観光を考える場合には、長野市全体の観光、そしてまた広域的な観光ルートで考えていった方がいいと。このように考えまして、北信濃河東文化圏協議会というのを作りまして、長野市から山ノ内町までずっと河東線に沿ったといいますか、河東地区の広域的な観光ルートということで、各市町村の観光協会が一緒になって、広域的な観光も目指しておりまして、その中で松代町は十分拠点になる観光地でございますので、御指摘のようになお一層松代観光にも努めてまいりたいと思っておる次第でございます。 ○議長(山岸勉君) 教育長奥村君    (教育長 奥村秀雄君 登壇) ◎教育長(奥村秀雄君) 真田宝物館の名誉館長についての御質問に、お答えいたします。 真田家代々のゆかりある貴重な品々を御寄贈いただきました真田家の御好意におこたえするために、先代真田幸長様を、真田宝物館の名誉館長として御推たい申し上げてまいった経過があることは、ただ今お話の中にあったとおりでございます。 過日、当主真田幸俊様が成人に達せられましたので、先代同様、名誉館長にしてほしいという、真田会の皆様方の陳情をいただきました。皆様方の御心情につきましては、十分理解してはおりますが、さらに関係する皆様方の御意見を十分お聞きいたしまして、対処してまいりたいと考えておりますので、何とぞ御理解をいただきたいと思います。 ○議長(山岸勉君) 企画調整部長丸山君    (企画調整部長 丸山義仁君 登壇) ◎企画調整部長(丸山義仁君) 松代の都市開発についての御質問のうち、三点につきましてお答えを申し上げたいと思います。 まず、(仮称)長野インターチェンジ周辺開発研究委員会への市の提言についてでありますけれども、御指摘をいただいているとおり、昨年の秋、地元の当開発研究委員会の対応に合わせまして、市から提言をさせていただきました。 その内容は、インターチェンジ周辺に物流拠点と観光拠点を設置することにつきまして、素案をお示しいたしているものでありまして、地域の皆様方のお考えが基本でありますので、これを土台に、地元関係地区の皆様の方の御意向など十分踏まえまして、早期に成案を得たい方向で考えておるところであります。 それから、いずれにいたしましても、今後検討する余地はあろうかと思うわけでありますが、物流拠点といたしまして、その中心となりますものは、都市間の輸送、それに市内の配送の発着、あるいは中継点となりますところのトラックターミナルでありまして、このトラックターミナルの周辺にも、流通団地など、商工業関連施設のほか、大型トラックの専用駐車場のようなものが考えられているところであります。 また、観光拠点といたしましては、インターチェンジの開通によりまして、自動車による観光客の入り込みが激増すると予測されますので、総合観光センター的なもの、それから大型バス駐車場のようなものが考えられているところであります。各インターチェンジの位置付けにつきましては、御案内のとおり、庁内の高速道対策委員会専門部会におきまして、(仮称)長野インターチェンジは、流通と観光拠点型、また、(仮称)須坂インターチェンジは工業型、(仮称)更埴インターチェンジは交通要衝型と、それぞれ考えられているところでありますけれども、これまた周辺の各地域、あるいは各市におきましては、それぞれのお考えもあるところでありますので、これら関係の皆様方と十分協議、検討しながら、御提言を頂だいしておりますとおり、各地域のそれぞれの特性を生かすような今後の対応を図ってまいりたいと考えております。 以上であります。 ○議長(山岸勉君) 都市開発部長内田君    (都市開発部長 内田将夫君 登壇) ◎都市開発部長(内田将夫君) 私から、松代の都市計画道路の見直しにつきましてお答えを申し上げたいと思います。 議員さんの方からお話を頂だいしましたように、松代の都市計画につきましては、町当時に作られまして、(仮称)長野インターが松代にできるというようなことから、松代の地域開発協議会からそのインター設置に伴いまして、松代の都市計画の見直し案につきまして、御提言をいただいたわけでございまして、長野市がそれを受けまして、技術的に肉付けをしまして、現在進めているところでございます。 この見直しの概要といたしますか、目標といたしましては、今申し上げましたように、長野インターが松代にできるというようなことで、高速交通の新しい波と、古い歴史の町松代、これの調和のとれた街づくりのための道路計画、こういうものを目標といたしまして、骨格といたしましてはインターチェンジを中心としました広域交通、通過交通が増大することが考えられますものですから、市街地の環境保全、広域交通の円滑化、こういうものを図っていこうということで、特に県道の長野真田線、また中野更埴線、この二本の骨格道路のバイパス的なものを整備していこうというのが一つの柱になってございます。 それから、幹線道路と地区内道路を効果的に結ぶ骨格道路、これをネットワークしていこうということでございます。それと歴史の町松代、文化観光の施設があるわけでございます。また、商業地域へのアクセスビリティーの向上、また駐車場の整備、こういうものを図っていこうということがございます。 また、快適な歩行者、自転車のネットワーク、こういうものも整備していこう。こういうことが骨格として考えられているものでございます。 この都市計画街路の変更につきましては、ご存じのように、(仮称)長野インターが請願インターであったわけでございまして、公団の方に連結申請をするには、インターとのアクセス道路、これが都市計画決定されていないとできないというような経過もございまして、この松代の都市計画の変更の見直しに先立ちまして、アクセス道路になります長野真田線、これにつきまして、都市計画の決定を急いだわけでございまして、昭和五十九年の七月に真田線の連結申請に必要な部分につきましては、都市計画決定をさせていただきました。その結果、六十年の二月に長野インターの形式が発表されて、今日に至っている。こういう経過でございます。 その後につきましては、お話を頂だいしましたように、松代全体の見直しにつきましては、時間を頂いているわけでございますが、その主な遅れております原因といたしましては、今申し上げました骨格道路となります長野真田線、これを蛭川改修によりまして、将来、廃川または縮小されます現在の関屋川、この上に位置付けしようという計画案になっているわけでございますが、これにつきまして、県が管理者ということでございますが、管理者の県の方から、現在河川法が適用されております河川、この上に都市計画法によります道路を乗せることにつきまして、今の時点で重ねることにつきまして、意見がある。 それから、沿線の地下水、伏流水利用に対します影響調査中であるわけでございます。それと大規模な河川廃止計画につきましては、建設省の本省の認可を要する。こんなようなことで、この協議に時間を要するというようなことで遅れているわけでございまして、この都市計画の変更案につきましては、既に地元の関係組織の皆様方には御了解をいただいてある案であるわけでございますけれども、地元の方へ変更案として正式に提出するには、今申し上げました蛭川改修、この進ちょくの具合等の兼ね合いもあるわけでございますが、これがあるわけでございますけれども、私どもといたしましては、鋭意、関係機関協議、特に県との協議を続行いたしまして、問題点の解決に努力しまして、できるだけ早い時期に地元説明に入れるように努力してまいりたい。かように考えておりますし、この辺の推移を見ながら、場合によりましては、部分的にある路線に限りまして、また御相談しながら、地元説明に入らせる方法も検討してまいりたいと。このように考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 総務部長夏目君    (総務部長 夏目貞美君 登壇) ◎総務部長(夏目貞美君) 同報無線による区長から区民への情報伝達についてお答えします。 現在、四百二十六の区長さんまでは個別受信機で、気象や火災等の情報をお伝えしておるわけでございます。区長さんから区民への伝達につきましては、各区に設置しております自主防災組織、あるいは区の機関を通じて伝達をお願いしているところでございます。 ただ、自主防災組織はまだ現在のところ三百三十二区で、区の組織率は七十八%ということでございますので、一層整備に努力をしていきたいと。かように考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(山岸勉君) 消防局長冨岡君    (消防局長 冨岡豊治君 登壇) ◎消防局長(冨岡豊治君) 私の方から、消防緊急情報システム導入に際しましての総合的な防災情報指令センターの設置についてと、消防の出初式の二点についてお答え申し上げます。 まず第一点の、消防緊急情報システムにつきましては、さきの議会におきまして、市長の方から事細かに御説明申し上げたわけでございますが、もう一度申し上げますと、一一九番通報によりまして、各署所に一斉指令する装置、また自動出動指令指定装置、それで通報の受付から終了までの地図検索、出動指令、支援情報等をオンラインでの事務処理、また、地図検索装置では、光ディスク方式によりまして、一一九番受付時に短時間で、火災、救急等の現場付近の詳細な地図を検索表示できるようにするとか、また、一一九番発信地の表示システムで、通報者の電話位置を、NTTへの照会ボタンを押しますと、わずか何秒かで場所が分かると。そういう装置が主なるものでございます。 この装置の導入によりまして、消防車や救急車の出動時の時間短縮や、災害地点への迅速な到着により、被害の軽減、事故現場での救命率の向上、火災現場活動隊への各種の支援情報等の提供を目的としておるものでございまして、このシステムへの道路、河川、水道等の情報までを網羅することは、今のところ困難な状況でございます。したがいまして、総合的な防災情報センターの設置につきましては、将来的な検討課題として御理解いただきたいと思います。 次に、消防出初式についてでございますが、一月五日は、市民会館及びその周辺を主会場として、消防職員、消防団員を初め、自主防災組織、各企業の自衛消防隊、婦人消防隊、日赤奉仕団等、各種団体や、市民の皆様多数の御参加をいただき、無事に終了した次第でございます。 しかし、市民会館での空席が目立ったとの御意見でございますが、市民会館及び市庁舎周辺の空地の関係上、参加者は一千三百名程度を予定し、計画をいたしたものでございます。議員さんの御意見を踏まえまして、消防委員の皆さんにも御相談しながら、来年一月には更に大勢の御参加をいただくよう検討してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 商工部長戸津君    (商工部長 戸津幸雄君 登壇) ◎商工部長(戸津幸雄君) 私の方からは、観光振興についてのお尋ねのうち、真田まつりにつきましての補助金の増額についての御要望にお答えしたいと思います。 歴史の町松代の観光イベントであります真田まつりも、先ほどのお話のように三十五回を迎えるという、年々町の人たちを挙げて守ってきましたこのお祭りでありますが、規模も大型化してまいり、費用もかさむので、援助してほしい。こういう御要望でございますが、実は同じ時期に、八幡原でも、川中島古戦場まつりを実施しておりますので、そちらの方への補助金等の均衡等も考慮しながら、検討させていただきたいと。こういうことで御了解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 二十五番山本君 ◆二十五番(山本和男君) それでは、二、三要望を申し上げたいと思います。 まず最初に、教育長さんにお願いをしたいわけでございますが、実は真田会で機関決定をし、昨年の十月、陳情を申し上げ、約半年経過しておるわけでございます。先ほどの御答弁では、関係者の意見を聞いて対処するというようなお話でございましたが、半年間の余裕では間に合わなかったのかどうか。 それともう一つは、たまたま真田会のメンバーは、それぞれ松代を網羅した形の中において結成をされておるわけでございますので、そこらの意向をおくみ取りいただきまして、善処をお願いをいたしたいわけでございます。できれば平成二年度から御推たいできるように、御配意をいただきたいわけでございます。 それから、市長さんにお願いをしたいわけでございますが、先日の代表質問、私ども代表の高川議員さんから、更水十か町村の消防業務の委託についての質問に対しまして、研究委員会を設けて、前向きの姿勢で取り組む姿が見られたわけでございます。いわゆる消防は、相互扶助の精神で、弱い者をやはり助けていくのが消防の精神ではなかろうかというふうに感ずるわけでございます。 そんな中で、やはり広域的な見地に立って、先ほど私が申し上げましたように、市長さんのお話では、消防緊急システムを何か消防局の講堂か何か知りませんが、ちょっとそこを手入れをして、そして設置したいようなお話でございましたが、またまたその広域消防ということになりますと、場所が狭あいになるのではなかろうかというようなことで、やはり広域消防の見地に立って、消防行政を進めていただければいいのではなかろうかというふうに感ずるわけでございます。 以上、二点要望を申し上げ、まだ時間が残っておりますが、明日のために余裕を残して、これで終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。 ○議長(山岸勉君) 本日の会議はこの程度にとどめ、明十四日は午前十時から本会議を開き、市行政事務一般に関する質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。  午後 四時四十九分 散会...